JR逗子駅を出てR24 を歩き、逗子橋を渡って程なく
交差点の所に立派なお寺がありました。
「 黄雲山 地蔵院 延命寺 」
三浦半島の真言宗の本山
創建: 奈良時代
開山: 行基上人
本尊: 大日如来
ご本堂は、1977(昭和52)年再建されたもので、高野山より
勧請された弁財天が湘南七福神に数えられています。
平安時代に 行基上人が地蔵尊を納める厨子を設けたのが
逗子の地名の由来とか。(由来には諸説あるようですが・・)
鎌倉時代には三浦一族の祈願所だったそうで、境内には
後北条との戦に破れ此処で自刃した三浦道香主従のお墓。
閑静な住宅街の小路を足の向くままに歩いていると、
道から更に奥まった所に、お寺が見えてきました。
「 海向山 宗泰寺 」
真言宗のお寺
開山・開基:不明
創建:鎌倉時代後期と推定
本尊: 阿弥陀如来
大きな大黒天像が、湘南七福神に数えられています。
境内から右手に石の鳥居。 神仏混交の名残?
山之神社というそうです。
杉と竹の林に包まれ、とても静かで心落ち着く場所でした。
田越川に沿って、海の方へ歩いて行ってみましょう。
左手奥の石垣の上に、目を見張るばかりのケヤキの大木
「 六代御前の墓伝承地 」
『平家物語』に「さる人の子なり、さる人の弟子なり。頭をば剃ったりとも
心をばよも剃らじとて、鎌倉殿より頻りに申されければ・・・」とあるように、
平維盛嫡男で文覚上人の弟子となった六代御前が、1199(正治元)年に
田越川で処刑されたのを悼んだ村民が、遺骸を葬り供養したと伝わります。
ケヤキの根にしっかりと抱かれて・・
田越川(別名「御最後川」とも)沿いの道に戻って、更に先へ。
富士見橋の少し先、道路の左側に
「 蘆花・独歩ゆかりの地 」の碑
この場所には 、1954(昭和29)年まで「柳屋」旅館があり、
新婚当初の独歩が訪れ、また徳富蘆花が滞在して
「自然と人生」や「不如帰」を執筆したといわれます。
この先左手の蘆花記念公園と、園内にある郷土資料館は
以前訪れたときにご紹介したので、今回は割愛。
渚橋交差点を過ぎて間もなく、右の道へ入って行くと
「 鐙摺(あぶずり)不整合を示す露頭 」
説明板によると;
三浦半島で最も古い層の上に、これより若い逗子層が傾斜不整合の
関係で重なっている露頭として、古くから知られている場所です。
関東地方の生い立ちを知る上で、貴重な資料とされています。
( 県指定天然記念物 )
その道の突き当たり、フェンスのむこうに
「 国木田独歩文学碑 」
近寄れないので、何が書かれているか読めません・・
切通しの緩やかな坂道を下っていくと、たくさんの船が見えてきました。
この辺りは、もう葉山です。
ヨットハーバー「葉山マリーナ」や、30年の歴史のレストラン「ラ・マーレ・ド・茶屋」
潮風にもリゾートの香り♪
創業350年の老舗日本料理店「日影茶屋」
海を見ながらひと休みしたら、そろそろ帰宅のお時間デス。
葉山散策は、また今度ゆっくりと・・
来た道を渚橋まで戻り、砂浜へちょっとだけ下りてみましょう。
「 太陽の季節文学碑 」
「 太陽の季節 ここに始まる 石原慎太郎 」と刻まれています。
白い砂のきれいな逗子の浜辺は、もう夏の気配です☆
20,866歩
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