金沢文庫で開催されている「運慶 鎌倉幕府と霊験伝説」展
梵天立像(愛知・瀧山寺)
伝運慶・湛慶 作
聖観音・帝釈天とともに三尊像を構成している。
1201(正治3)年 源頼朝三回忌供養に 式部僧都 寛伝が発願。
木造彩色 像高 106.5cm 重要文化財
2011年に当館で開催された前回に続き、今回も楽しみにしていました。
折に触れ 「金沢文庫」には何度か足を運んでいますが、
さすがの慶派人気! いつもよりたくさんの人が来ています。
でも、東博の大混雑に比べれば・・
好きな御像の前で 間近に鑑賞することができました。
以前 訪れたことのある横浜や横須賀市内のお寺の仏像や、実際に
拝観したことのある仏像には、やはり格別の親近感が湧きますね。
(撮影不可なので、いずれもリーフレットの写真ですが)
十二神将立像(の内の巳神)
横須賀・曹源寺
木造彩色玉眼十二躯 像高 67.8~91.4cm 重要文化財
十二支に因んだ御像がずらり並んでいて、圧巻!
舞楽面
抜頭面 陵王面
横浜・瀬戸神社
木製彩色 面高(縦) 32.2cm(抜頭面) 32.4cm(陵王面)
抜頭面は内部の銘文から、1219(建保7)年 運慶が夢想により制作し
北条政子が寄進したものと判明。重要文化財
阿弥陀如来立像
鎌倉・光触寺
伝運慶作
木造漆箔玉眼 像高 97.0cm 重要文化財
大日如来像
静岡・修善寺
実慶(運慶の兄弟弟子)作
1210(承元4)年 源頼家供養のため 夫人発願により制作。
木造漆箔玉眼 像高 103.6cm 重要文化財
大日如来坐像
栃木・光得寺
足利義兼の発願で、運慶作の可能性が高いといわれます。
厨子入りの御像ですが、今回の展示は御像のみ。
木造漆箔 像高 31.3cm 重要文化財
‘猫’のイチオシは これ☆
大威徳明王像
横浜・光明院
運慶作
木造彩色玉眼 像高 21.1cm 重要文化財
もとは六面六臂六足で水牛の台座に跨った姿であったという。
頭髪・着衣に截金(きりがね)が施されている。
2007(平成19)年に取り出された奥書により、1216(建保4)年
源頼家・実朝の養育係を務めた源氏大弐殿(大弐局)の発願で
大日如来・愛染明王・大威徳明王の三体を運慶が造像と判明。
運慶最晩年の作。
大威徳種子・梵字三身真言・梵字愛染真言・梵字千手陀羅尼奥書
ほかにも、静岡・願成就院の「五輪塔形銘札(国宝)」や横浜・称名寺の
「讃仏乗抄」等多数の文物(国宝)、静岡・瑞林寺の「地蔵菩薩坐像(重文)」、
横須賀・浄楽寺の「月輪形銘札(重文)」など 全40余点が展示されています。
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