スニーカー履いて

‘猫’も歩けば・・・今日はどんな出会いが?

小田原街歩き②

2012-11-28 | 神奈川


「西海子(さいかち)小路」を歩いていると・・


旧田中光顕氏別邸


伯爵 田中光顕氏(1843-1939)
元 土佐藩郷士で土佐勤王党の志士。 中岡慎太郎の陸援隊に参加。 
維新後は警視総監 貴族院議員。 先述「対潮閣」歌碑の短歌の作者。

広い敷地内には、小田原ゆかりの文学に関わる展示がいろいろあります。


「本館」

1937(昭和12)年 築  登録有形文化財
鉄筋コンクリート3階建ての南欧風洋館で、屋根瓦はスペインから輸入したものとか。
現在は、「小田原文学館」として小田原ゆかりの文学者に関する資料を展示しています。


「別館」

1924(大正13)年 築
木造2階建ての純和風建築で、現在は「白秋童謡館」として
詩人 北原白秋に関する資料が展示されてあります。


白秋の小田原時代の作品「赤い鳥小鳥」の碑。



「北村透谷氏碑」

北村透谷氏(1868-1952)は、小田原藩士の孫として誕生しました。
幼名は「門太郎」。 近代浪漫主義文学の先駆者。 27歳で夭折。

揮毫は、友人であり共に『文学界』を創刊した島崎藤村氏。


「尾崎一雄氏書斎」


尾崎一雄氏(1899-1983)は、
小田原出身の芥川賞受賞作家。

昭和20年代初期の建築で、市内にあった旧宅の書斎部分を移築したもの。
8畳・4畳半の和室と書庫など。 机など当時の調度品が置かれてあります。





相模湾に面した御幸の浜を走る 西湘バイパスのすぐ近くに

川崎長太郎小屋跡」碑
          


川崎長太郎氏(1901-1985)
徳田秋声に師事し、昭和20年代後半に活躍した小説家。
『裸木』『父島』『抹香町』などの作品を著しました。
昭和13年より海沿いの小屋に寝起きして私小説一筋を貫きました。

‘猫’は、 残念ながら川崎氏の小説というものを読んだことは
ないですが、碑には『抹香町』の一節が刻まれてあるようでした。



小田原には、まだまだ興味深い見どころがいろいろあるようです。
「老欅荘」 「古稀庵」 白秋ゆかりの「伝肇寺」 etc.
機会があれば、また・・☆
          


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