今春「日本遺産」に認定された 横須賀の歴史遺産が展示されている
と聞いて、「ヴェルニー公園」内にある記念館へ 見学に。
あいにくの空模様ですが・・
2016(平成28)年4月「『鎮守府 横須賀・呉・佐世保・舞鶴』の構成文化財」が
「日本遺産」に認定された記念の展示が、「ヴェルニー記念館」で 行われています。
認定を受けた 横須賀市内にある文化財16項目のうち、現在米海軍基地内にある
「旧横須賀鎮守府 庁舎・会議所」etc. は別として、見学が可能なもののうちの
幾つかは ‘猫’も折に触れて訪ね、当blog内でも ご紹介してきました。
例えば;
「旧横須賀鎮守府司令長官 官舎」・「逸見波止場衛門」・「猿島砲台跡」・「逸見浄水場」
「東京湾第三海堡構造物」・「スチームハンマー」・「走水水源池」・「七釜トンネル」etc.
今回 当記念館で見られるのは、幕末~明治初期の「ヨコスカ製銕(鉄)所」刻印レンガ。
「旧横須賀製鉄所(造船所)」
1876(明治9)年 撮影
「横須賀製鉄所」は江戸幕府が 西洋技術を取り入れ日本の工業力を高めるため、1865(慶応元)年
建設を開始しました。 船だけでなく 国内各地の工場機械の製造や高度な技術の研究・教育も
行われて我が国近代化に大きな役割を果たし、1871(明治4)年「横須賀造船所」と改称しました。
☆ 横須賀製鉄所 あるある ☆
製鉄所建設にあたり岩盤を掘り進む工程中に ゾウの化石が発見され、ドイツ人 ハインリッヒ
エドムント ナウマン氏が研究・報告。その後「ナウマンゾウ」と命名されました。
群馬県にある世界遺産「富岡製糸場」の建物は「横須賀製鉄所」が設計しました。
刻印レンガ
初代観音崎灯台に使用されていた赤レンガで、製造規格はフランスの
ブレスト海軍から伝わったことが、近年の研究で明らかになっています。
上段に「ヨコスカ」、その下に「製銕所」と右書きの刻印が。
「横須賀市自然・人文博物館」でも 同時展示されていて
こちらでは、触ってみることもできます。
説明パネルの画像の方が 刻印がはっきりわかりますね。
「横須賀港一覽繪圖」
1879年 版元:昇平堂
日本遺産認定記念のシンポジウムも 催される予定です。
10月15日(土) 13:00~16:00
於:ヨコスカ ベイサイドポケット
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