スニーカー履いて

‘猫’も歩けば・・・今日はどんな出会いが?

三崎街道

2010-01-22 | 横須賀・三浦


京急「三崎口」駅からR134を南へ歩いて行きます。
早咲きの桜がもう数輪開いていました。
             来月には、三浦海岸の河津桜も見られるなぁ~


道路には上り下りの車がひっきりなしに走っていますが、
両側はキャベツや大根などの畑が広がり、のどかな風景。
今日は残念ながら富士山のお出ましはありませんが・・


路傍のお堂に地蔵様           石仏には「享保」の銘
    


道端の野菜直売所を何軒か覗きながら行くうちに、「引橋(ひきばし)」という
所に出ました。ここで、久里浜方面からの海岸沿いの道路と合流します。

この辺りは三浦一族の居城 新井城の要害。北条早雲との戦で
橋を引いて敵の侵入を防いだといわれ、3年という長きに
及ぶ激しい攻防の故事に因み この地名が残っています。

嘗ては、街道を跨ぐ見事な藤棚や左右の渓の紅葉、遠望の富士山が
美しい景勝地で、橋の袂に名物の団子を売る茶屋があったとか。
 
「引橋の 茶屋のほとりをいそぐとき ほとほと秋は 過ぎぬと思ひぬ」  
                                北原 白秋


引橋の歩道に立つ、ピラミッド型の姿が美しい木
    
「シマナンヨウスギ(島南洋杉)」
ナンヨウスギ科ナンヨウスギ属
オーストラリア領ノーフォーク島特産の樹木で、英名はNorfork island pine 
三浦市と姉妹都市を提携するオーストラリア・ウォーナンブール市から
贈られた友好の木だそうです。


引橋からはR26 の県道を更に下って行きます。
車道の傍の遊歩道で、満開の水仙の甘い香り☆




そうだ 城ヶ島の水仙もたぶん見頃でしょう。
今日のゴールは「城ヶ島」に決定!
道の途中から左に折れ、城ヶ島に向かいます。


三崎口駅からバスなら15分の行程を、1時間余かかって到着~

「城ヶ島大橋」

渡し船に代わって1960(昭和35)年に完成した
全長575mの橋が、三崎と城ヶ島とを結んでいます。


橋からの眺めを楽しみながら・・
右手には三崎の町並み


左手は「通り矢」と呼ばれる辺り

「船はゆくゆく 通り矢のはなを~♪」

源頼朝が「通し矢」を行ったという伝説が伝わっているとか。
陸地と眼前の離れ岩との幅が狭く潮流の速い所でしたが
今は埋め立てられ、バス停にその名が残っています。

派手な小型船は、三崎~城ヶ島を巡る観光船
宮川の風力発電の風車が見えています


城ヶ島が三崎の町を守るように広がっています。
三崎漁港の天然の防波堤になっているのがよくわかります。


広い駐車場を抜けて、島の東側の城ヶ島公園へ行ってみましょう。
水仙は咲いているかな?

(続)

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4 コメント

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シマナンヨウスギ (kikyo)
2010-01-23 22:55:07
お地蔵さんや石仏にふりそそいでいる日ざしは、なんとなく春めいて穏やかに見えますが、「引橋」の故事からは、必死の攻防戦がしのばれます。

「シマナンヨウスギ(島南洋杉)」は、初めて知りました。
ヒマラヤスギとはまた違った美しい姿をしていますね。
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引橋 (夜猫子)
2010-01-24 23:03:58
行楽地として賑わっていた頃の「引橋」を見てみたい気がしますね。
白秋さんの時代まで茶屋があったこと、今回初めて知ったんですよ。

シマナンヨウスギは、温かみのある木ですね。気に入りました!
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Unknown (悠慧のジージ)
2010-02-17 10:28:28
次回は、小網代湾、油壷湾、諸磯湾を散歩してみて下さい。

油壷湾は私のホームポートです。自然の美しい湾ですよ。三浦一族が北条と戦い、負けて、油壷湾が血の海で真赤に染まったとか、、。
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油壺 (夜猫子)
2010-02-18 00:47:21
そういえば、三浦半島は悠慧のジージさんのお庭でしたね(笑)

油壺・・子供が小さい頃は行きましたが、それ以来ずっとご無沙汰です。
暖かくなったら、足を伸ばしてみようかしら☆

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