佐原十郎義連に関わる旧跡が、「満願寺」の北東約800mの所にもう一ヶ所。
「横横自動車道路」佐原出口から左前方にある セブンイレブンの広い駐車場の
脇の坂を上って行き、横横道路の高架下の階段を上り そのまま直進すると
畑が広がる平場になります。
標高30mほどのこの小高い台地一帯に、義連の居城「佐原城」がありました。
当時 この台地は三方が深い入り江で、築城に最適な地形だったようです。
開発が進み 現在では当時の面影を残すものはありませんが、周辺には
的場・射矢谷・殿騎・城戸際・駿馬入・腰巻などの地名が残っており、
自然の地形をうまく利用した当時の山城の様子を微かに偲ばせています。
入り江を挟んだ対岸にあった「怒田(ぬた)城」と共に、3km東の
本拠地「衣笠城」の大門を守る重要な役目を持った支城でした。
平場の畑の先 左手の茂みの中に、石碑1基と説明板。
石碑の正面に「佐原十郎義連城跡」 側面に「明治二十六年九月八日佐原里民建之」と。
佐原城が存在したことを示す唯一の証でしょうか。
築城年代は不明ですが、12世紀頃ではなかろうかといわれているそうです。
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