今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

忘れられた祝日

2012年09月09日 | 歳時
今日、9月9日は何の日?
ニコタマでスペインの「トマト祭り」の猿まね企画が、幸いにも中止になって、
世界に恥を発信せずにすんだ日でもあるが、
この日は五節句の最後を飾る「重陽(ちょうよう)の節句」という、れっきとした祝日だったのだ(明治維新まで)。
それを知ってか知らずか、近くの駅前では、区のフード・フェスティバルが開催され、区内の食べ物屋の出店が集結。
私は一番安い(100円)「切りイカもんじゃ」を食べた。

広場の特設ステージでは、お掃除ユニット「CLEAR'S」とかいう
アイドルグループのカテゴリーに属すらしい少女たちが、
掃除をテーマにした歌を歌って、掃除の身ぶり?で踊っている。
別に掃除具メーカー専属ではないようで、グループとしての個性を出すための方向づけなんだろう。
ステージのかぶりつきには、ファンの男子数名が、一緒になって声を揃えて踊っていた(上写真)。
つくづく平和だ。

今日、何かイベントをやるとしたら、まずは重陽の節句につなげるべきだが、
旧暦に合せての「菊祭り」は時期的に無理。
さらに本来的な”山に登って菊酒を飲む”という行為も、実に面倒くさい(山に登るのが)。
正直、重陽の節句はかようにイベント性に乏しく、盛り下ってしまったのも無理からぬこと。

ならば、現代風にアレンジすればいい。
そう、どうせなら、食べ物に感謝する祭りをやるのが日本人のメンタリティに合っている
(トマトを投げ合うなんてもってのほか…楽しそうだけど)。
だから「フード・フェスティバル」はコンセプト的にはいいのだが、
ネーミングを含めてもう少し日本の伝統色と季節感を出してほしい
(そういう自分で「ネーミング」なんて外来語を使っている…)。
せめて、菊酒にちなんで、日本酒のサービスってのをぜひ取り入れてほしい
(できれば地域にちなんだ地酒的な銘柄を)。
さすれば食も進み、私とてもう少し散財するものを。