今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

沼袋を歩く

2006年11月25日 | 東京周辺
実家での休日は図書館で原稿書きと相場が決まっていたのだが、
昨日の仕事仕上げの解放感にひたるべく、秋晴れの今日は「都内ぶらり散歩」に出発。
ナッキーさんのコメントの返事に中野区の百観音のことを書いたら、自分で行きたくなってしまったので、そこを目ざす。

「私鉄沿線」という雰囲気そのままの西武新宿線、沼袋で降りる。
踏み切りに交差する狭い道路沿いに商店街が伸びている。
狭い道の両側に歩行者が通り、一方通行の道には車どころが路線バスもはいってくる。
これぞ私鉄駅前の風情。
せっかくの「ぶらり散歩」なので、ここの商店街で昼食にする。

テレビ番組なら、ここで地元でも評判の名物料理を堪能!となるのだが、
ホンネのブログでは、残念ながら苦情のレポートになってしまう。
なにしろ、こういう住宅地の食べ物屋って、たいていラジオなどの音がうるさい(ウチの近所もそう)。
食事というのは、内臓を活性化するため副交感神経を使うので、リラックスする必要がある。
それなのに、騒がしい放送を流しっぱなしにされると、それがストレッサーとなって交感神経の方が刺激される。
つまりリラックスの逆の興奮状態を強いられるわけで、当然食欲がうせる。
それに音楽なんて好みの個人差が大きいから、聴きたくもない音楽流されてもサービスとは感じない。
商店街の食堂レベルでは、「食事空間における音環境の役割」なんて全然考えられてないわけで、
きっと店側のひまつぶしのためなんだろう(つまり生活臭を出しすぎ)。
こういう時のために、携帯してきたiPodをオンにし、それにつなげたノイズキャンセリング・ヘッドホンで耳をおおう。

さて、実際そういう店ばかりで、落ち着かないので
早々に食事をすませて、散歩を開始する。
イチョウの大木が立派な禅定院、庚申塔が幾基もある実相寺を見て、公園になっている百観音(明治寺)へ(写真)。
西国・坂東・秩父の観音あわせて100体分の石仏が並んでいる。
昭和初期あたりに彫られた観音は基本的に同じ彫師によるようで、
数のわりには、顔立ちのバラエティさに欠ける。
ふらりと遭遇した昔はここの印象はもっと鮮烈だったのに…。

中野区って山の手と武蔵野の中間地帯なので、古い住宅地の道は狭く、微妙に曲って、緑も多い。
風情のない直線道路化された多摩の新興住宅地でも、ビルやマンションだらけの都心でもない風景。

北に進み、新青梅街道沿いに区立の「歴史民俗資料館」がある。
郷土の名家が寄贈した土地にあり、入館無料で、常設・特別展示室がある。
調査研究室もあり、そこでの成果が本となって売られている。
地元の遺跡・習俗に関心がある人にはおすすめだが、
地元住民でない私は一番入門的な「なかのものがたり」(280円)を買った。
散歩コースにこのような地域の情報センターがあると、自分の訪れる先の知識がいっきょに膨らむからうれしい。

さらに北上して地元の鎮守氷川神社に詣で、徳川将軍家膳所跡のある東福寺を見て、大江戸線で帰ってきた。
今回まわった寺はみな真言宗だった。

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