今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

思い出せない

2008年02月25日 | 失敗・災難
昨晩、読書中の『脳研究の最前線』(講談社)に、年齢を重ねると誰でもアルツハイマー的な認知障害になりかかっているということが書かれていて、そういえば自分もよく名前を思い出せなくなるよなと思っていた。

そして今朝、最後の夢の中で、或るアメリカ・ドラマの題名を思い出そうとしていた。
目が覚めてもそれを思い出せない。
そのドラマに関連して想起できる単語は、「モルダー」、「スカリー」、「連邦捜査官」(読者のみなさんは、もうおわかり?)。
二人の映像やあの印象的な音楽も浮かんでくる(イメージ情報は想起しやすい?)。
さらにはこのドラマと対照的に、追いかけられる宇宙人側を主人公にした『ロズウェル』ならすぐ浮かんでくる(これはDVD全30巻を2回も通して観た。一方思い出したい方はテレビで数回観ただけ)。
ここまで連想できて肝心の題名が出てこない。
出てくるのは、『デス・ノート』。

これは誤連想であることが自分でわかる(”干渉”されたとも言える)。
分かるということは、完全な忘却ではなく、意識下の自己(self)は答えを知っているのだ。
意識上の自我(ego)がそれを表象できないだけ。
しかもそれに関連する事柄は連想できている。
思い出そうとして「『デス・ノート』でない!」と否定すると、少し想起が進む。
タイトルは日本語が入らないで、長くないもの、という大ざっぱな輪郭まで浮かんできた。
思い出すという脳内作業を具体的にどうすればいいのかよくわからないまま、あせっていると、時たま魚影のようにふわりとその影だけが近づく。
「あっ」と期待していると、それがスっと消えてしまう。
頼りになるのは連想できる事項だけだ。
それに誤連想した『デス・ノート』もどこかに共通点があるから連想されたはず。

思い出せないまま、家を出て、地下鉄に乗り、都立図書館に行き、食堂で昼食をとり、閲覧室で持参した『脳研究の最前線』を読みすすめる。
そしてその最中に、急に思い出した。
『X-ファイル』だぁ~!
(図書館の中なので心の中で叫んだ)

なぜ思い出せたのか、その具体的プロセスはよくわからない。
その時読書を中断して、思い出そうと意思はしていた。
ただ連想を懸命に表象したわけではない。
へんに連想に固執しないで、ふっと気を抜いた瞬間に、正解の方が心の奥から出てきた気がする。
思い出すという努力の仕方が自分でもよくわからない。

あとやっぱり『デス・ノート』と『Xファイル』は日本語でないというだけでなく、「ノート」と「ファイル」で類似した文具という点に共通性があった。
それにドラマの雰囲気に怪奇的要素がある点も。
誤連想を使ってでも思い出すことができたので、少しは安心(
思い出すのに半日かかったけど)。

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