5月になると30℃を超える日が出てくる。
家以上に温度が上がるのが車の中。
私は、走行中の風を受けるのが好きなので、エアコンはよほどでないとつけず、できるだけ窓を開けて運転する。
だが、日差しの強い所に長時間停めていると、車内は45℃を超える(車内に温度計を設置)。
これはさすがに高温地獄なので、温度設定を冷房側にして、ファンのダイヤルを回す。
しかしいくらたっても、出てくるのは温風ばかり。
エアコンをつけると燃費が落ちるのだが、表示される燃費がいっこうに落ちない。
車の暖房はエンジンの熱をもってくるだけだが、冷房は専用の触媒の”クーラー”装置。
その装置が壊れたか…。
ディーラーに電話して点検日を予約した。
その点検日が今日。
夕立の雨の中、予約時間にディーラーに車を持っていき、担当者に状態を話す。
エアコンの触媒の枯渇(漏れ出しによる)、あるいはゴムなどの経年劣化もありうるというので、
私は劣化はないだろうと、毎年8月はまるまる帰京していて、実はエアコンはあまり使っていないと述べた。
担当者が修理工場内に消え、その間にリンゴジュースが出された。
リンゴジュースを飲もうとしていたら、担当者がやってきて、
車のエアコンにはスイッチがあって、それがオフになっているという。
暖房を入れる時は、温度設定を暖房側にして、ファンのダイヤルを回せば暖気が出てくる。
ところが、冷房に関しては、温度設定を冷房側にするだけではだめで、ファンのダイヤルを”押し”てスイッチをオンにしなくてはならないという。
エアコンの使い方を忘れた超初歩的なミスだった。
昨年の夏は冷房を入れていたのだが、その操作をした記憶がない。
夏になる前に一度だけ必要な操作なので、1年たつと忘れてしまうのだ。
担当者は、私の「エアコンをあまり使っていない」という発言でピンきたという。
いそいでリンゴジュースを飲み干し、エンジンのかかったわが愛車に乗ると、見事に冷風が出ているではないか。
そしてファンのダイヤルが点灯している(オンになっているわけ)。
いたく恥じ入ったが、この問合せのケースはけっこうあるのだという。
エアコンの修理は高くつくので、幾らかかるか心配だったが、結果は0円だった。
それにしても分かりにくいメカニズムだ(もちろんマニュアルも確認したのだが…)。