今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

運転免許を自主返納した母の生活

2019年04月24日 | 生活

今年90歳になる母は、30代から運転を始めたこともあって、老齢になっても運転には自信あったというが、
運転を失敗した時の損害しかも他者に与える損害の大きさを鑑み、元気に歩けるうちに運転免許を数年前に自主返納した(まさに”自主”的判断で私が勧めたわけではない)。

まだ「運転できるから」という自信ではなく、いざという時の損害の重大さを考慮した判断というのは、まさにリスク管理の鑑というべき英断で、元高級官僚の叙勲者に教えてあげたいくらいだ。 

実は母がそうできた理由は他にもある。
東京に居住の70歳以上であれば、年1000円程度で、頻繁に運行されている路線バスと都営地下鉄が乗り放題の「シルバーパス」を使えるのだ。
路線バスは都バスだけでなく都内を運行している私鉄バスも含まれる。
なので、少なくとも同じ都内に出かける時は、縦横に走る路線バスと都営地下鉄をうまく乗り継げば、まったく問題なく移動できる。
都区内住民、とくに高齢者は車を運転する必要がない。
むしろ都内(とりわけ都心部)で自家用車を使うと、頭の痛い駐車場問題が発生するため、よほど車に詰め込む大きな買物をしない限り損である。 

もちろん、今の都バスはノンステップ方式で、膝の悪い母でも乗り降りできる。
かくして母は、「シルバーパス」を片手に元気に外出している。