今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

ミサイルが接近したら

2017年09月02日 | 防災・安全

防災の基本は、単なる生起確率論ではなく、確率×損害=リスクを想定の根拠にすること。
すなわち、確率が低くても予想される被害が大きいなら、きちんと対応すべきである。
この論理は自然災害に限定する必要はなく、武力攻撃に対する防御にも該当する。
国防(国土の安全)をタブー視したがる(政治的意図にもとずく)言説は、防災をタブー視することと同然でありえない。 

日本において、武力攻撃を受けるリスクが高まっているのは、南海トラフの巨大地震の危険が迫っているのと同じ問題。
言い換えれば、日本の防災態勢は、武力攻撃への防御にも活かせる。

ミサイル発射・通過における Jアラートは、現在の「緊急地震速報」に相当する(戦時中の空襲警報にも)。
すなわち、 自分の身を守る最後の余地をもたらす、生死にかかわる貴重な情報。
ただ正直、もう少し空間的的精度は高めてほしい(リアルタイムの確率分布図を示してほしい)。
過剰反応が続くと狼少年効果になって、誰も反応しなくなるから。  

より正確には、日本には存在しない「竜巻警報」の方が近い。
(日本の「竜巻注意報」はあまりに低精度なので、対応行動を動機づけるには至らない)。
アメリカ中西部で発生する巨大竜巻(トルネード)が接近しているこの警報になぞらえる。

すなわち、ミサイル攻撃には同じく天空からやってくる竜巻に対する対処を援用するのがよい。 

できるだけ低い所、天井が頑丈な建物内の中央部で、身を低くして、頭を保護する。
中央部というのは、窓から離れるという意味。
頭を保護するには、室内なら地震と同じく机の下がよい(机の脚をしっかり持つこと)。 
電車やバスに乗っている場合は、緊急停止して、身を窓より低くする。車外に逃げるより安全。
ビルなら階上から階下に移動する(地下がベスト)。
ただし非常階段が建物外にある場合は、使わない。 

竜巻と異なるのは、二次被害として火災が発生する可能性があること。
火災時もできるだけ低い方向に避難するので上下方向は同じでよい(水平方向は風下へ)。 
車もガソリンに引火する可能性があるので、離れる。