毎年、今ごろになると迷うのが胃の問題。
職場の健康診断でX線による胃検診を受けるか、通っている診療所で胃カメラを嚥 (の)むか。
前者はX線をバンバン浴びることと、検査が造影という間接的な点が不満。
後者は、それらでないかわりに、身体的苦痛を伴う点が躊躇させる。
妥協案として、毎年ではなく、隔年レベルでの胃カメラという道を選んだ。
そして、隔年ではなく3年ぶりの胃カメラ。
ただし、口からではなく、鼻からを選んだ。
ネットでのコメントや周囲の経験者談から、経鼻の方が苦痛がないという(ただし画像の精度は落ちるという)。
うれしいことにわが東京の実家の区では今年から胃検診が無料になった。
ということで、8月上旬に予約したが、取れた日は今日まで埋っていた。
幸い、今日は名古屋にいる必要がないので、今日に指定した。
手順は経口胃カメラと基本は同じ(当然麻酔をかける場所は異なる)→三年前の記事
カメラ管の直径は胃カメラの半分ほどだが、鼻腔を突き抜けていくには充分な存在感。
鼻腔の奥(180度の屈曲を要する)で痛みが走り、顔が歪む。
カメラが咽喉の奥に下りると、そこからはするするとスムースに管が入っていく。
胃に達すると、カメラが胃壁に触れるへんな触覚(内臓触覚?)を覚える。
だが経口カメラのようなずしりという重力感はなく、それによる嘔吐反射が起きなかった分は、確かに苦痛が軽減された。
カメラは、しばらく胃の中を行ったり来たりして、そしてゆっくり帰途についた。
カメラの帰途は、胃カメラの時と同じく、ほとんど存在感はなかった。
正式な検査結果は後日だが、胃の状態は3年前と同じく、ポリープがたくさんあるがいずれも良性で、問題はないとのこと。
ここまで具体的に判るのが胃カメラのいいところ。
それに10分とかかっていない。
医師にお礼を言いおうとしたら、咽喉の麻酔がまだ効いていて、うまく喋れなかった(この後、麻酔が切れるまで1時間ほど)。
正直、期待していたほど楽ではなかった。
ただ、検査結果の信頼性の点では胃カメラに軍配が上がる。
あとは鼻腔の痛みと胃の嘔吐感と、どっちを取るかだ。