今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

海の日の城ケ島・油壷

2015年07月20日 | 東京周辺

帰京中に迎えた海の日。
もともと「海の日」なんて日本の伝統行事とは無縁で、
7月に休日を設けるために(伝統的な「七夕の節句」を無視して)無理やりもってきた日なのであるから、
伝統文化を大切にする私にとっては公然と無視したいのであるが、
丁度夏の暑い日の休日にどこかに行こうと思案すると、どうしても海に行きたくなるタイミングになってしまうことは、返す返すも口惜しい。

もうこうなったら、偶然海に行きたくなる日として「海の日」を認めることにしよう。

というわけで、東京から近場の海として、行きそびれていた城ケ島、
すなわち三浦半島のもう1つの突端(突端の1つである観音崎は2012年3月に行った)を訪れることにした。

ただ、城ケ島だけではすぐ終わるので、油壷にある新井城趾にも足を伸ばしたい。
そうなるとバスを乗りまわすことになるので、バス乗り放題ができる京浜急行(以下、京急)の「1Dayフリーきっぷ」で行くことにした。

京急終点の三崎口駅から城ケ島行きのバスに乗る。
朝食を抜いてきたので、駅のコンビニでおにぎりを買ってバスの中で頬ばる。
遠洋漁業のマグロの水揚げ地の三崎に行くのだから、”新鮮な”冷凍マグロのマグロ飯を食べるのが観光客のとるべき道だが、腹がへったので我慢できなかった。

城ケ島に着いて、さっそく灯台に行き、晴天の相模灘の向こう側の伊豆大島と対面。

そこから城ケ島随一の名所である「馬の背洞門」目ざして関東大震災で隆起した岩棚状の海岸を歩く。

洞門の向こう側は東京湾で、丁度ヨットが通りすぎていく(写真)。

そこから城ケ島を北に縦断し、城ケ島大橋を渡って対岸でバスにのり、三崎港に立寄ったが、水中観光船は2時間待ちなので諦め、油壷に向った。

油壷の小さな海水浴場に下り立ったが、独りで海水浴をしにきたわけでないので通り過ぎ、たまたま公開していた東京大学臨界実験所を見学。
古い建物(戦前の築だという)が気に入った(階段の木製の手すりがカーブがいい)。
ただ建物が古いだけに、エアコンは廊下側に設置してある。

マリンパークの前を通り抜け、「新井城趾」の碑を見て、そこから海岸に降りる途中に最後の城主・三浦道寸の墓に参る。
後北条氏との闘いに破れて落城し、道寸らは自害し、その血がこの湾に油状に満ち、それが油壷の語源になったという。

海の日に城跡巡り・墓参りで終わるのもなんなんで、
道寸墓の下にあるこれまた小さな海水浴場におり立ち(油壷の海水浴場はいずれも波がない)、
裸足になって、おだやかな海水に両足をひたし、白い巻き貝の貝殻を2つほど拾った。

かように「海の日」を満喫したということで、

バスで三崎口に戻り、駅前の売店で、冷凍マグロの赤身を土産に買った。