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今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

発がんリスクを上げない

2012年01月27日 | 東日本大震災関連
被災地域の人々に対する健康問題として、発がんリスクが高まることが懸念される。
津波被害の人たちにもだ。
なぜなら、長期のストレスに見舞われているから。

仮設住宅に住んでいる人は、寒さや騒音などの物理的ストレッサーに見舞われているだろう。
では、放射線の恐怖に襲われている人たちはどうか。
可居住地域における”放射線”という物理的ストレッサーは、実は微量で影響は0に近い。
ただ、これを強調すると除染対策がおろそかになってしまうので、不要な心配を抑える程度にしたい。とにかく第一義は、空間線量を0.1μSv/h(≒年間線量1mSv)に下げることである。

むしろ問題は、精神的ストレス。
精神的ストレスは発ガンの直接要因にならないが(免疫力は弱める)、生活習慣を悪化させることで(喫煙、飲酒、過食、運動不足)、発がんのリスクを高める。
小さい子をもつ親の精神的ストレスが、自身の発ガンリスクを高めているかもしれない。
精神的ストレスは、発がんリスクを高めるだけでなく、神経症(不安障害)やうつ病(気分障害)など精神症状にこそ注意が必要。

線量が高いなら、その分だけ発がんリスクを下げる努力を余分にすればいい。
すなわち、トータルな発がんリスクを上げなければいい。
喫煙は、発がんリスク上、どれほどの放射線被曝量に等しいかご存知か(だいぶ前の記事で述べてある)。
愛煙家が禁煙することで精神的ストレスが高まってしまうという理屈もあろうが、
発がんリスク上では、禁煙に勝るものはない。
喫煙者は、わざわざお金を払って、強い放射性物質を吸い込んでいるようなものだ
(しかも周囲に副流煙をまき散らしている)。

半減期8日の放射線ヨウ素に対する防御はもう(とっくに)不要。
チェルノブイリ事故で子供たちが甲状腺ガンの被害にあったのは放射性ヨウ素であるから、
3月後半に、原発近辺での牛乳やキノコを常用していなければ大丈夫
(この時期、正しい放射線情報を公開しなかった政府の罪は大きい)。
実際、現地の牛乳は、酪農家が泣く泣く廃棄したので出回っていない(これに関しては政府の素早い対策が奏効)。

キノコは屋内の栽培物なら安全で、エノキタケは抗がん作用が期待できる。
露地物の野菜は、きちんと洗う(農薬除去と同じ発想)。
それでも心配なら煮沸すれば大丈夫(煮物料理ではなく、煮汁は捨てること!)。
魚も心配なら食塩水に漬けるか煮沸して後から味付けする(この辺の話は、昨年9/13の記事でより詳しく紹介)。
こういうことは、学校給食にも反映してくれた方が親も安心するはず。

過度に心配するのではなく、リスクを見極め、冷静に注意すること(意識の低い民間業者に注意が必要)。
これが精神的ストレスを高めずに安全を保つ方法だ。