今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

恵那峡で一泊

2009年07月14日 | 
前期授業もほぼ終わり、前期試験を先に終え、院入試も終えたので、
今月の”慰労の温泉旅”の時機になる。
しかし7月は日曜に仕事が入る傾向なので、
今月はデフォルトの日~火の2泊旅行は無理。
しかも今週火曜は午後から教授会があるので、それまでに帰ってくる必要がある。

不本意ながらの”近場の一泊”として選んだのは、
岐阜県恵那市にある恵那峡国際ホテル。

ここは経営難に陥った旧ホテルを京都のホテルチェーンの”湯快リゾート”が買い取って、
一泊7800円でバイキングの宿にリニューアルした所。
今まで恵那峡は”かんぽの宿”に限られていたが、こちらの方がお値打ち。
ホテルのロケーションは、恵那峡の遊覧船桟橋の隣で、いわば恵那峡の内部にある。
すぐ下流の大井ダムによって、このあたりは木曽川が湖のようにたゆたっており、
それを間近に見る位置は恵那峡の特等席ともいえる。

そもそも恵那峡は、
森の中からキノコのように峻立する花崗岩の奇岩と木曽川とのコントラストがいい味出している、
私イチ押しの名勝だ(遊覧船に乗る価値あり)。

予約したのはツインの洋室。
建物自体の作りは古いが、バスルームは内装が新しく、
清潔感があり洗浄器つきになっているのはいい。

館内にはずらりとならんだマッサージ機(足先から腕先まで)があり、
無料で使い放題というもの湯快リゾートの特徴。
ただ、ここはゲームセンターと同じ空間にあるので、
ゲームの(誰も使っていなくても)うるさい音が入ってきて、
心理的リラックスができないのが玉に瑕(きず)。

浴室は、正しく最下階にある。
建物が一時代前の観光ホテルなので、浴室はタイル張りで風情がないのは否めない。
当然ながら塩素循環湯であるが、
源泉のナトリウムが強く、高張性なので、効能はありそう。

湯快リゾートは、負の遺産である旧式の建物をコストをかけずに使い回して、
客の満足度を上げる工夫(ちゃんとマーケティングしている)をしながら
リーズナブルな価格に抑えている。
なのでハード面の不満はやむを得ない。
むしろ年間均一料金(一人客も)、ツインベッドの洋室、清潔なバスルーム、
バイキング、無料マッサージ機という、ポイントを押えた改善を評価したい。

ただバイキングは、グリーンプラザ(浜名湖・北軽井沢)に較べると種類は多くなく、
また目玉になるような品もない。
といっても定番ともいえる寿司やサイコロステーキはあり、
さらにエビと茄子の天ぷら、
ビュッフェ・バイキングにぜひほしいゴーヤチャンプルーもあるので不満はない。

もっとも種類は少ないので連泊した2日目には
食べるものがなくなる(湯快リゾートの下呂の宿でもそうだった)。
食堂の眺めはよく、夕霧にかすむ恵那峡を見ながら、
ビール片手に食べるのは気分がいい。

宿代と設備的には文句はないが、連泊するほどではないので、
チェックアウトが12時ということもあり、
私的には中津川の定宿で2泊する前日に泊まるのにいいかも
(東濃・木曽路の風情は大好きだから3泊しても飽きない)。