朝のワイドショーのあちこちで、夏の風物詩のごとく紫外線の危険を訴えていた。
もちろん今どきの日中の紫外線は危険値(UVindex>8)を超えている。
ただ、”日陰や反射でも紫外線が0でない”といって、
強迫的に紫外線を遮断する方向にもっていくのは行き過ぎ。
ちなみに、WHOの基準ではUVindexが2以下であれば安全。
毎年繰り返されるこの紫外線狂想曲は、
まるで紫外線防止グッズを売らんがための戦略のよう。
そのような番組で紫外線の害(シミなど)を訴えるのは美容皮膚の専門家。
確かに皮膚にとっては紫外線はダメージの元でしかないかもしれない。
ただ紫外線を含む太陽光(可視光など)には、
殺菌、ビタミンDの合成、生体リズムの調整、うつ病の軽減など多様な効果がある。
そもそも、動物が陸上に上がった古生代以来数億年、太陽光に適応し、
それを有効に利用してきたはず(夜行性動物でない限り)。
私が勧める紫外線対策グッズは、日傘。
これは直射光を防御するので、強過ぎる紫外線を防ぎ、さらに太陽光の熱も防ぐ。
いわゆる身につける紫外線防御装備は、
太陽熱を吸収し(黒いから)、体温を昇温させ、熱中症の危険を招く。
さらに、紫外線を徹底して排除すれば、せっかくのビタミンD合成が抑制されるので、
骨粗しょう症へと導かれる。
日傘なら、道路から反射する弱い紫外線は遮らずに健康的に吸収できる。
目にもたいして入らないので、サングラスも不要。
もちろん風もすーすー通すから、帽子より快適。
さらに晴雨兼用なら、夕立に遇っても大丈夫。
夏は、折畳みの晴雨兼用傘があれば、帽子もいらない。
実に安上がりで快適。