今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

栗橋から関宿へ

2007年05月03日 | 城巡り

ふだんの週に旅行できる自分としては、GWはそうでない人たちに旅の機会を譲ってあげる。
だからこの期間は旅行はしないという戒を定めたのだが、今日から実質5連休なので、さすがにどこか行きたくなってしまう。
そこで、娯楽ではなく、業務上行かなくてはならない所を探す。

今、自分のサイトでは「小笠原氏史跡の旅」を完成させているのだが、いざ取りかかってみると、抜けている旅先があるのに気づかされる。
たとえば、関東平野にある栗橋城と関宿城。
ここにしよう。

この2つは関係する歴史は異なるが、距離的に近いので、いっぺんに廻りたい。
といっても田園地帯にあるので、両地点を結ぶ公共交通がない。
レンタカーやレンタサイクルも考えたが、それを借りる所から遠い。
ネットで調べると、栗橋城は鉄道の駅から徒歩で行け、関宿城はバスの便があるので、その間だけなんとかすればよさそう。
と楽観して、5月3日の晴天日に北千住から東武鉄道に乗った。

埼玉県の南栗橋で降り、さっそく腹ごしらえをと思ったが駅前には店がまったくない。
しかたなしにMioのナビを使って栗橋城方向へ進むと、セブンイレブンがあった。
でも今は「おにぎり」じゃなく、もっとちゃんとしたものを坐って食べたい気分なので、なにも買わずに出る。
付近は住宅街だがあいかわらず店はない。
朝食をとらずに来たので、へたしたら夜までの絶食を覚悟しつつ進むと、なんとアジア料理のカフェがある。
メニューには懐しの「ナシゴレン」があるので迷わず入る。
コンビニのおにぎりを買わないで良かった。

数年ぶりのナシゴレンを堪能して権現堂川を渡る。
この川はもとは利根川の一部だったが江戸時代に本流から外されて、今は湖沼状になっている。
川を渡ると茨城県五霞町。
ここの元栗橋に栗橋城がある。
といっても現地には、城があったという看板と空堀しか確認できない。
その先は民家の敷地内で入れない。

さてここから関宿城に向うのだが、Mioのナビで関宿城博物館を目的地にセットすると、9km以上もある。
ここからタクシーで行こうと目論んでいたのだが、田園地帯の集落では、タクシーなどまったく走ってない(南栗橋駅前にすらなかった)。
仕方なしにとりあえず歩きはじめる。
まぁ途中で路線バスかタクシーを捕まえられたらラッキーとしよう。
Mioのナビにしたがって国道4号線に出ると、下り車線だけが大渋滞。
貴重な連休にお疲れ様。

ナビの指定する4号線は歩道がないので、奥の平行する県道を歩く。
期待したバス路線はなく、あいかわらずタクシーも走ってない。
まぁ、9kmなんて日帰りハイキングなら標準だし、それに増えた体重を減らせるからいいかと楽観するも、右足の親指に靴擦れが発生。
それをかばいながら、とにかく歩いていると、前方左手に土手のような高みが見えてきた。
しかも道路上の表示には、左折すると1.5kmで「関宿城博物館」とある。
もしかしたら、MioMapに載っていない関宿にショートカットで達する道(橋が必要)ができたのかもしれない(ソフトは2006年版なんだが)。
表示を信じて土手に上がってみると、川向こうの目の前に、誰が見まがおう関宿城博物館の堂々とした建物がある(写真)。
そしてその手前にある江戸川の水門の上には歩道があって人が渡っている。
つまりこのショートカットルートは徒歩のみ可という道だった(だからナビされなかったの?。徒歩設定にしたのに)。
おかげで5kmも得したことになる。

橋を2つ渡って千葉県に入り、関宿城博物館と関宿城趾を廻って、バスで埼玉県の東武動物公園に出た。
埼玉・茨城・千葉の三県をまわったものの、幸か不幸か体重減の旅にはならなかった。