世界保健機関(WHO)から、福島原発事故での周辺地域の発がんリスクの推定値が公表された。
こちらから170ページを越える全文(英文)を入手できる。
ただ、医学の専門用語に満ちているので私を含めた素人には敷居が高い。
国際機関でしかも執筆陣に日本人がいるんだから、当事者国である日本語版も発表してほしいものだ。
とりあえず、結論の要約部分の一番肝心な所(p92-93)を、Googleの自動翻訳文で紹介する(表現はかなりめちゃくちゃだが、言わんとしている事を読み取ってほしい)。
「本結果は、福島第一原子力発電所事故による追加の放射線被ばくに起因するヒトの疾患の発生率の増加が検出可能なレベルを下回っている可能性が高いことを示唆している。
がんリスクの予測大きさは、白血病、甲状腺がん、女性の乳がんと結合されたすべての固形がんについて評価した。
リスクは、生命を時間をかけて、事故後15年間で計算した。
生涯帰属するリスクは(LAR)の定量だけ福島県の中で最も影響を受ける部分で推定された。
日本および世界中の他のすべての場所については、放射線関連がんリスクは、ベースラインの癌リスクの通常の変動よりもはるかに低いと推定された。
結果は、乳児期(男性では白血病、女性では固形がん)で被曝されたものの中で最大の付加的な癌のリスクを示している。
放射性ヨウ素への暴露を考えると、
緊急事態の初期段階で、甲状腺癌の生涯寄与リスクは、具体的に評価した。
結果は、福島県の中で最も影響を受ける地域で乳幼児で被曝した女子の間で、過剰絶対的リスクは小さいものの、最大のリスクを示す
なぜなら、甲状腺がんの低いベースラインのリスク、
それは約70%(上限として)までの生涯リスクが比較的高い相対的な増加を示している。
リスクは乳幼児に被爆した人のために、事故後最初の15年間で計算されるときに小児甲状腺癌の高い相対リスクは、より明白となり
人生の早い段階で、ベースラインの甲状腺がんのリスクは非常に低いからである。」
この中で「最も影響を受ける地域」がどこか気になる。
本文でGroup1とされている「浪江町・飯舘村」のようだ。
私も、これらの地域の人が気になっている。
なにしろ線量の高い地域に誘導させられてしまった浪江町の人、
当日、外で雪合戦をしていた飯舘村の子どもたちは
”住民”の中で最も被曝量が多いから。
上の地域で、2011年に乳児だった子は、今後長い時間、経過観察が必要だ。