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博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『隋唐英雄伝』その5

2009年02月17日 | 中国古典小説ドラマ
『隋唐英雄伝』第29~35話まで見ました。

楊林は瓦崗寨の李密や唐の李淵を含めた十八路反王を始末するため、揚州に群雄を集めて武林大会を開催し、彼らを自滅させようと企みます。ところが皇位簒奪を企む宇文父子はこの機会に楊林をも始末しようとし、宇文成都が仕掛けた爆薬が各所で爆発する中で秦叔宝が父の仇楊林と決戦し、見事討ち取ります。

邪魔者がいなくなった宇文化及は遂に煬帝を弑して皇帝となりますが、宇文化及の持つ伝国の玉璽を奪い取ろうと十八路反王が洛陽に集結。宇文化及は羅成が討ち取るものの玉璽は李元覇が奪い取り、父親の李淵の手に渡ります。

この時に李密が同じ反王の1人王世充と裏取引し、洛陽の支配権と引き替えに元不倫相手で煬帝の寵姫であった蕭妃の身柄を確保したことが露見し、前々から瓦崗寨の面々の間で溜まっていた李密への不満が爆発。単雄信は李密の目の前で蕭妃を殺害して王世充のもとへと出奔。それを知った秦叔宝や程咬金、羅成、軍師の徐茂公らも次々と出奔し、瓦崗寨は一気にジリ貧に。

李密と王伯当は一旦は唐に降るものの、たちまちボロを出して粛清され、その後李淵の次男李世民の軍師となった徐茂公の手引きで秦叔宝と程咬金が彼の配下として迎えられます。そして2人は反王の1人劉武周の将軍として迎えられた尉遅恭と戦うことになりますが……

というわけで秦叔宝・程咬金の好敵手尉遅恭が登場し、ドンドン話が盛り上がってきましたが、ここで今回のツッコミ所。

○雷に打たれて消滅した李元覇。……伝国の玉璽を奪い取った後に三兄の李元吉に唆され、雷と勝負しようとしてモロに落雷が直撃し、あえなくご臨終に…… あまりにアレな最期ですが、原典でもそういう死に方をするようですし、そもそも大自然の驚異でも無い限りはこのバーサーカーを始末出来そうにないので仕方がないのでしょうか(^^;)
 
○秦叔宝が楊林との決戦で瀕死の重傷を負った際に、秦叔宝への献血を拒んで男を下げた李密。元不倫相手で煬帝の寵姫蕭妃を皇后にして更に家臣からドン引きされる李密。唐に降った後も李淵の娘に手を出そうとしてうっかり殺してしまい、長安から逃亡しようとして李世民に殺される李密。……捨て犬同然に瓦崗寨にやって来て何となく譲位され、調子に乗っているような男の運命なんて所詮こんなものかよ(;´д⊂)

○当初唐軍の募兵に応じながら兵士ではなく炊事係に回されたことにブチ切れる尉遅恭。……ドラマの序盤で程咬金も同じような目に遭ってましたね。ただ、程咬金の方は食糧を盗み食いが見つかってクビになってしまうのですが(^^;) ちなみに続編の『薛仁貴伝奇』でも薛仁貴がやはり炊事係に任命されていましたが、このシリーズでは腕っ節の強い大飯食らいが軍隊に入ったら取り敢えず炊事係を経験しなきゃいけないという法則でもあるんでしょうか……

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