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『大宋少年志』その2

2019年11月15日 | 中国歴史ドラマ
『大宋少年志』第7~12話まで見ました。


秘閣では傀儡師の親分老賊など、軍務や裏家業の実務者が講師とスカウトされていますが、この人、梁竹も掌院の陸観年の誘いを受け、講師に就任します。元仲辛らの属する七斎の斎長の選定は彼ら三人の講師に委ねられますが、買収力で勝る韋衙内が斎長に (^_^;)

さて、七斎の面々は、囚人が採石場で労役に服する牢城営に潜入し、遼のスパイ馮主が隠したという密書を探し出すミッションを与えられます。情報の提供元は元仲辛が捕らえた韓断章。宋の弩の技師を買収しようと開封で活動していた馮主は、ひょんなことから正体が知られないまま別件で官憲に捕まり、囚人として牢城営に送られ、弩の技師の名簿を牢内のどこかに隠したまま病死してしまったとのこと。

韓断章は二院制を採る遼国の北院に属し、馮主は南院に属するというわけで、韓断章は対立する南院の勢力を弱めるため、敵国であるはずの宋側に情報を売ることにしたとのこと。段々私好みの展開になってきました。

まずは韋衙内・王寛・薛映・裴景の四人が囚人に扮して潜入しますが、どういうわけか連絡が途絶えてしまいます。そこで残る元仲辛と趙簡がやはり囚人に扮し、牢内の責任者の営頭と連携しつつ捜査することに…… 二人は囚人仲間の丁二から夜な夜な開かれているという「談心」という集会の誘いを受け、囚人たちに世の中の矛盾を説く説教師「伝道」に引きあわされます。彼らは牢内で反乱をおこし、脱獄を企んでいるようです。「伝道」たちの元締めとして更に「伝道尊師」というのがいるということなのですが、その正体は……


行方不明になったはずの韋衙内なのでしたwww 身分を隠して潜入したはずが、有力者の息子ということで牢内や採石場を監視する衛兵には正体がバレバレ。反乱を企む囚人たちも、「こいつを首領に祭り上げれば親父の太尉に要求を飲ませやすくなる」ということで、無理やり尊師に推戴されてしまった模様。

しかし残る王寛ら三人の行方は韋衙内も知らないということで、趙簡は王寛が目を付けていたという採石場の旁らの山洞に忍び込みます。趙簡はそこで王寛と再会しますが、薛映が毒虫に刺されて伏せっているうえ、山洞の中に隠れ住む謎の一団に人質に取られてしまい、動けなくなっているとのこと。

一方、元仲辛は営頭に「伝道」たちの反乱計画を報告し、外部から兵を動員して鎮圧させようとしますが、副営頭と名乗る人物から呼び出されたと思ったら、営頭が急死したと知らされます。もちろん殺害したのは副営頭で、副営頭も反乱を企む伝道たちとグルだったというオチ。その副営頭や伝道たちは、山洞の謎の一団とも連携しているのですが、その正体は、素大姐こと素星橋率いる汴水の船頭の一座なのでした。彼女たちは開封の水運を一手に握っていましたが、馮主に陥れられて採石場に送られ、馮主も罪に問われると彼を殺害して密書を奪い、殺人の罪を逃れるため山洞に逃げ込んで立てこもっていたとのこと。

素星橋と元仲辛とが旧知だったこともあり、王寛らを助け出したうえ、目的の密書も入手して破棄。彼らの協力を得て「伝道」たちの反乱を鎮圧します。そして気弱な性格だったはずが、段々不審な言動をするようになっていた丁二の正体が判明。


実は西夏のお偉いさんの子弟で、スパイとして牢内に潜伏して反乱を煽っていたとのこと…… このまま父親の命ずるままに故国に戻れずにずっと宋で諜報活動に従事するのかとくすぶっていたところ、彼の正体を知らずに趙簡がかけた励ましの言葉がきっかけとなってありのままに生きる決心を固めた模様。彼は牢内から逃げ延びますが、また再登場の機会があるでしょう。

こうして秘閣に戻った七斎の面々ですが、実は素星橋にも後ろ暗いところがあったことが判明…… そして彼らに新たな任務が……というところで次回へ。内容が濃密でなかなかいい感じです。

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