佐藤武敏『中国古代書簡集』(講談社学術文庫、2006年11月)
春秋時代から後漢にかけての人々が遣り取りしあった書簡の中から興味深いものを取り上げた本です。
李斯や司馬遷、李陵、蘇武といった有名人の書簡もあれば、無名の兵士が故郷の母に送ったものもあり、はたまた漢と匈奴といった国同士の遣り取りもあれば、地方から都に出向した官吏と留守宅を守る妻との遣り取りもありと、取り上げられている書簡のバリエーションが非常に豊かで、漢文のアンソロジーを編むのにこういう視点もあったのかと感心しました。
春秋時代から後漢にかけての人々が遣り取りしあった書簡の中から興味深いものを取り上げた本です。
李斯や司馬遷、李陵、蘇武といった有名人の書簡もあれば、無名の兵士が故郷の母に送ったものもあり、はたまた漢と匈奴といった国同士の遣り取りもあれば、地方から都に出向した官吏と留守宅を守る妻との遣り取りもありと、取り上げられている書簡のバリエーションが非常に豊かで、漢文のアンソロジーを編むのにこういう視点もあったのかと感心しました。
講談社学術文庫は文庫にしては高価なので、本屋さんで背表紙眺めるのも懐具合のよい時だけ・・・。という有り様なので、知りませんでした~! こんな素敵な本があったなんて。
ブログのカテゴリに「中国学書籍」というのがあるのを見て、ときめいてしまいました。また、参考にさせていただきますね。
書籍の感想は現在整理中でして、実は「書籍」カテゴリの方にも相当数中国関係の本が紛れ込んでおります(^^;) またお暇な折には見てみてくださいませ。