博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『鬢辺不是海棠紅』その3

2020年11月24日 | 中国近現代ドラマ
『鬢辺不是海棠紅』第13~18話まで見ました。

舞台勝負に備え、程鳳台は水雲楼を抜け出したベテランの団員に代わる助っ人俳優をスカウト。商細蕊も着々と準備を進めます。


で、蓋を開けてみれば、姜氏家伝の「仙人歩法」で閻惜嬌を演じて勝負に臨む陳紉香に対し、趙飛燕を演じる商細蕊は大きな太鼓の上で「玄女舞」を披露して圧倒。


興行勝負に負けた方は一年間興行停止+丸刈りという条件だったので、渋々つるつる頭にされる陳紉香 (^_^;)

しかしこれで姜栄寿父子が打倒商細蕊を諦めるわけもなく、一門の祖師張北斗の祭祀の場で彼の行状を吊し上げます。商細蕊の方は姜栄寿に無理やり頭を下げさせられそうになる所を、椅子の脚を叩き折って武器代わりにしたりとあらん限りの抵抗をし、無事に姜栄寿から清理門戸されてしまいますw 丸刈りにされた陳紉香も伯父の所業は快く思っていない様子で、「どうせ北平では一年間商売できないのだから」と上海での興行を決めていたところを、商細蕊を上海行きに誘います。

ここで程鳳台のターンへ。ドイツとの合作事業で留仙洞の工事を進め、義弟の范漣に監督をさせていたところ、その范漣が現地の絡子嶺の山賊に捕らえられ、人質となったということで、自ら解放交渉に向かいます。程家と絡子嶺とは一定の通行料を払う代わりに良好な関係を保っていたのですが、内部でクーデターが起こり、頭目の弟古老二が兄を殺害して取って代わったために、状況に変化が生じていたのです。


程鳳台も人質になってしまいますが、そこへ前頭目の娘の古大犂が古老二を襲撃して二人を救出。中の人は久しぶりに見る黄聖依。(と言っても現代物とかにはずっと出てたらしい)

しかし新頭目となった彼女から山道の通行料を2割値上げすると通告され、これを拒絶したことから再び人質生活に…… ここで程鳳台が古大犂から「オレの婿になれ!!」と迫られたり、「それ何て武侠?」と言いたくなる展開が挿入されます (^_^;) で、今度は事態を知った程鳳台の姉の程美心が手を回し、曹貴修によって無事救出。ついでに北平に帰還した際に商細蕊の清理門戸の件を知った程鳳台が、曹貴修に姜家を襲撃させ、処置を取り消したりさせていますw

一方、商細蕊の方は南京で途中下車し、舟遊びで陳紉香に悪い遊びを仕込まれそうになったり、政府の有力者劉漢雲の知遇を得てその義子になったりして、しっかり後ろ盾を得て北平に帰還。劉漢雲の前で崑曲の歌を披露したことがきっかけで、当時衰退していたという崑曲に興味を持ち始め……というあたりで次回へ。

このドラマ、京劇の近代化とか創新を描いているわけですが、日本近代の歌舞伎やら能楽でもこういう試みがあったはずで、これの日本版のようなドラマは撮れないものかなと思ってしまいます。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 『旗袍美探』 | トップ | 『鬢辺不是海棠紅』その4 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

中国近現代ドラマ」カテゴリの最新記事