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『戦争の中国古代史』

2021年03月14日 | 中国学書籍


今月講談社現代新書より『戦争の中国古代史』という本を出します。発売日は3月17日ですが、早い所だと明日あさってあたりから店頭に並び始めると思います。Kindle版も同時発売予定です。

Amazonでは目次が章単位しか上がってないので、見出しのレベルまでの詳細な目次を上げておきます。

まえがき
白登山の劉邦/本書の構成

序章 戦争の起源
戦争の出現を示すもの/軍権の象徴/中国最初の王朝交替

第一章 殷王朝 旬に憂い亡きか

第一節 干戈を動かす
大都無城/殷王朝と方国/干と戈/西方からもたらされた戦車/殷代に騎兵は存在したか/軍隊と徴兵/戦う王妃たち
第二節 殷王朝の落日
処刑された方伯/克殷前夜/牧野の戦い

第二章 西周王朝 溥天の下、王土に非ざる莫し

第一節 殷鑑遠からず
第二次克殷/敗者への視線/「中国」の原点/二つの中心/兵農合一の軍隊
第二節 国の大事は祀と戎とに在り
前線の指揮官として/周が対峙した人々/使役され統制される諸侯/軍事王から祭祀王へ/勝利に導く祖霊
第三節 「溥天の下」の内実
再び軍事王へ/戦車を駆使する玁狁/馬車の復原/崩れゆく周軍/西周を滅ぼしたのは何か
  
第三章 春秋時代 「国際秩序」の形成

第一節 東遷と新たな秩序の模索
二王並立と東遷/吾れ王を葛に逐う/覇者の魁/「国際政治」の誕生
第二節 覇者たちの尊王攘夷
五覇の登場/桓公の攘夷/楚の「創られた伝統」/宋襄の仁/城濮の戦い/機構としての覇者体制/三軍と六卿/滅びゆく小国
第三節 天下の甲兵を弭めん
戈を止めるを武と為す/呉と晋の通交/柏挙の戦い/黄池の会/三晋の成立
  
第四章 戦国時代 帝国への道

第一節 長い春秋時代
春秋と戦国の区切り/長城を修むる毋かれ/列国の称王
第二節 兵は詭道なり
軍事王からの脱却/呪術の排除/反戦平和のために/正しい戦争
第三節 短い戦国時代
商君変法の虚実/合縦連横/隗より始めよ/胡服騎射/帝国への胎動/長平の戦い/来るべき世界/この帝国の片隅に

第五章 秦漢王朝 「中国」の形を求めて

第一節 秦を亡ぼす者は胡なり
十二体の金人/長城と直道/物言わぬ兵馬俑/刻石が語ること
第二節 王侯将相寧くんぞ種有らんや
陳勝・呉広の乱/先んずれば即ち人を制す/懐王の約/約の如くせよ/楚漢戦争
第三節 漢と匈奴、二つの帝国
冒頓単于/そして白登山へ/反逆と亡命/草原帝国と中国
  
終章 「中国」の行く末
呉楚七国の乱/北へ南へ/「中国」の古代の終末

あとがき

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