博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『贅婿』その3

2021年03月11日 | 中華時代劇
『贅婿』第13~18話まで見ました。

武都では政務に復帰した秦嗣源の主導で靖国との開戦が決定し、歳布の話が消滅。歳布のために店舗を担保に借金してまで生糸を仕入れてきた烏氏布行が窮地に陥ります。というか元々歳布の話はその程度に引っくり返るような胡乱な案件でしかなかったのか、宋都尉ら高官の旗振りでみんな確かな話だと何となく思い込まされていたわけですね。このあたり商売で政治に関わる怖さが示されてます。


そしてその宋都尉も謎の女侠こと陸紅提によって殺害され、烏啓豪父子は拠り所を失います。寧毅はここぞとばかりに反撃を開始して烏家の顧客を奪って破産に追い込み、蘇家を江寧の首富に押し上げます。

となるとあとは孫が欲しいと蘇家の岳母がせっつき始め、それまで別室で就寝していた2人はようやく寝床をともにすることに(そのために檀児は寧毅の寝室を燃やしてしまいます (^_^;))

で、寧毅は檀児と2人で霖安(臨安がモデルらしい)にハネムーンに出発……のはずだったのですが、侍女の小嬋や耿護院がお伴として着いていくことになり、更には男徳学院の同学たちもこっそり後を追ってきます。


霖安では檀児の幼馴染みでやはり布商の娘の楼舒婉が登場。中の人は『大秦賦』で趙姫役だった朱珠です。寧毅と同じく店舗に駐車場を設置したり、店内で安売りゾーンなどの区画分けをしたりしており、寧毅は思わず彼女が自分と同じく異世界から転生してきた者ではないかと疑ってしまいます。

楼舒婉は檀児と幼い頃に自分たちで布を作って店を出そうと夢を語り合い、長じては相応の商才を示しているわけですが、兄の書恒からは女だからと軽んじられ、彼女も横暴な兄に逆らうという発想が持てません。


一方、霖安郊外では方天雷率いる山賊が跋扈しており、彼らが城内に攻め入って霖安を占領してしまいます。ここで山賊の頭目のひとりとして劉西瓜が登場。ふざけた名前ですが、名前通り西瓜が好きなようです (^_^;) この世界ではカタギの商家より山賊の方が女性でも伸び伸び実力を発揮できるようです。

城内から出るに出られなくなった寧毅たちですが、ここで秦嗣源が武都に出立する際に餞別として寧毅に与えた小刀が、実は朝廷の密偵司指揮使の身分を示すアイテムだったことが判明。寧毅は城内の将軍に請われ、山賊たちとの戦いの指揮を執ることに……

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