博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『ROME』その3

2012年01月07日 | その他映像作品
『ROME』第12~16話まで見ました。

闘技場で死ぬ一歩手前だったプッロを助け出したことで、てっきり政務官をクビになってローマから追放されると思っていたヴォレヌスですが、カエサルからは元老院議員への推挙という予想外の裁定が。実はこれは不穏な空気を感じ取ったカエサルがヴォレヌスをボディガード替わりにしようという深謀遠慮(?)なのでありました。

しかしセルウィリアはヴォレヌスをカエサルから引き離すべく、カエサル暗殺決行の当日に侍女に命じてヴォレヌスに「孫のルキウスは実は妻と浮気相手との間に生まれた子だ」と耳打ちさせ、激怒したヴォレヌスは彼女の思惑通り職務放棄をし、自宅に舞い戻ります。そしてその隙を突いてブルートゥスらはカエサルを殺害。一方、ヴォレヌスに問い詰められた妻は彼の目の前で自害。衝撃のあまりヴォレヌスが自宅を離れた隙に娘達も姿を消してしまいます。娘達はアヴェンティヌスの暗黒街のボスのエラステスに殺害されたと知ったヴォレヌスはエラステスを殺害。

カエサルの遺書により養子に指名されたオクタヴィウス改めオクタヴィアヌスは、アントニウスに入れ知恵してブルートゥス一派と手打ちすると見せかけて追い落とし、カエサルの遺産をめぐってアントニウスと対立するようになると、単身ローマを離れて地方で自らの勢力を築き上げます。

アヴェンティヌス地区は元締めのエラステスが死んだことで『北斗の拳』のような無法地帯となりますが、そこへアントニウスの後ろ盾を得たヴォレヌスが新たなボスとして君臨。一気に妻と娘を失ったことで行動が荒みまくりますが、プッロから娘達が生きているらしいという情報を得ると、生きる希望を取り戻して家族捜索の旅へ。しかしようやく探し当てた娘達は鉱山の奴隷として男達の慰み者となっていたのでした……

一方、オクタヴィアヌスはアントニウスの軍を打ち破り、キケロと連絡を取り合ってローマで凱旋式を挙行しようとしますが……

ということで、特にヴォレヌスが関わる部分では予想の斜め上を行く展開が待ち受けていました(^^;) 政務官→元老院議員→暗黒街のボスと、身分の変転が激しすぎます…… 更に言うとカエサルはこの人のせいで死んだようなものですが、このことについてはあまり反省していないようです…… 

おまけに相変わらずアントニウスさんがDQNすぎて見るのが辛いw オクタヴィアヌスの母のアティアについては、「実際のアティアはこんな悪女ではなかったろう」と思えるのですが、(で、実際悪女ではなかったわけですが)アントニウスさんのブレのないDQNっぷりについては「さもありなん」と思ってしまうのはなぜなんでしょうか……

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