博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『宮』その1

2011年09月27日 | 中国歴史ドラマ
『大秦直道』は9枚目のDVDまでレンタルしたところで続巻がすべて借りられてしまいましたので、しばらく中断です。で、于正制作ドラマ『宮』を見始めました。于正は先日鑑賞した漢代後宮トンデモスパイアクション『美人心計』の制作者ということで、この作品もトンデモ展開に期待がかかります(^^;) 役者さんも主役の楊冪をはじめとしてどこかで見た顔がちらほら…… 今回は第1~5話まで鑑賞。

主役の洛晴川は骨董屋の一人娘で、高陽のロングセラー歴史小説『雍正皇帝』が愛読書というちょっと変わった美少女。彼女がうっかり現代中国から康熙47年の世界にタイムスリップしたところから物語が始まります。

まずなりゆきで皇太子の二阿哥(康熙帝の次男)侍女兼ブレーンとなり、ついで彼女の才覚に惚れ込んだ康熙帝の側室の僖嬪に仕えることになります。晴川は『雍正皇帝』を読んで得た知識で宮廷生活を乗り切っていきますが、そう言えば『神話』では秦の時代にタイムスリップした主人公が教養番組『百家講壇』で得た知識で世渡りしてましたね(^^;) このドラマ自体も『雍正皇帝』のドラマ版『雍正王朝』のパロディとして展開していっているような感じです。

で、晴川は康熙帝の心をつかむ良い方法は無いかと僖嬪に相談され、木製のローラースケートで演舞することを提案したりしてますが、『神話』では主人公がケータイの充電器やバースデーケーキを自作してましたし、今更ローラースケートぐらいでいちいち驚きませんとも!ええ……

その後も晴川は同僚の宮女たちから嫌がらせされたり、八阿哥に惚れられて「オレの妾にしてやるよ!」と言われて拒絶したり、自分にやさしくしてくれた四阿哥(すなわち後の雍正帝)にうっかり惚れちゃったりしてます。

四阿哥は閨閥を見込んで好きでもない重臣隆科多の娘と結婚し、父の康熙帝から雍親王に封ぜられと、廃太子となった二阿哥になりかわって後継候補の座を得ようと着々と野望の階段を駆け上っていっているのに対して、八阿哥は晴川を振り向かせるために腐心する始末。ダメだこの皇子、誰か早く何とかしないと……
コメント (4)
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