ここんところ朱淵清『書写歴史』(上海古籍出版社、2009年7月)を読んでます。『中国出土文献の世界』の著者による史学概論ということで期待して読み始めたのですが、史学概論のはずが途中から儒学概論を読まされていたりと、大著の割には(と言うよりはむしろ大著だからこそ?)内容にまとまりが無いなあという印象が…… おまけに昨今の信古的な風潮とかに対するツッコミも無いし、これは外れをつかまされたかと思いつつ黙々と読んでます(-_-;)
で、この本で印象に残ったのは日本語文献の中文版を豊富に引用している点。以下、本書に引用されている中で21世紀に入ってから刊行されたものを順不同でピックアップしておきます。
内藤湖南『中国史学史』、上海古籍出版社、2008年
藤枝晃『漢字的文化史』、新星出版社、2005年
藤田勝久『『史記』戦国史料研究』、上海古籍出版社、2008年
山口久和『章学誠的知識論』、上海古籍出版社、2006年
島田虔次『中国近代思惟的挫折』、江蘇人民出版社、2005年
小野和子『明季党社考』、上海古籍出版社、2006年
内藤湖南『中国史通論』、社会科学文献出版社、2004年
『清水茂漢学論集』、中華書局、2003年
島邦男『殷墟卜辞研究』、上海古籍出版社、2006年
伊藤道治『中国古代王朝的形成』、中華書局、2002年
佐竹靖彦編『殷周秦漢史学的基本問題』、中華書局、2008年
谷川道雄『中国中世社会与共同体』、中華書局、2002年
川勝義雄『六朝貴族制社会研究』、上海古籍出版社、2007年
宮崎市定『九品官人法研究』、中華書局、2008年
滋賀秀三『中国家族法原理』、法律出版社、2003年
今まで書店で見たことがある物もあれば、ない物もありますが、宮崎市定『九品官人法の研究』の中文版なんて出てたのかよ。これは全く知らんかったわ…… あと、本書では日本語文献だけではなく、欧米の研究の中文版や台湾書の簡体字版なども豊富に引用されています。
で、この本で印象に残ったのは日本語文献の中文版を豊富に引用している点。以下、本書に引用されている中で21世紀に入ってから刊行されたものを順不同でピックアップしておきます。
内藤湖南『中国史学史』、上海古籍出版社、2008年
藤枝晃『漢字的文化史』、新星出版社、2005年
藤田勝久『『史記』戦国史料研究』、上海古籍出版社、2008年
山口久和『章学誠的知識論』、上海古籍出版社、2006年
島田虔次『中国近代思惟的挫折』、江蘇人民出版社、2005年
小野和子『明季党社考』、上海古籍出版社、2006年
内藤湖南『中国史通論』、社会科学文献出版社、2004年
『清水茂漢学論集』、中華書局、2003年
島邦男『殷墟卜辞研究』、上海古籍出版社、2006年
伊藤道治『中国古代王朝的形成』、中華書局、2002年
佐竹靖彦編『殷周秦漢史学的基本問題』、中華書局、2008年
谷川道雄『中国中世社会与共同体』、中華書局、2002年
川勝義雄『六朝貴族制社会研究』、上海古籍出版社、2007年
宮崎市定『九品官人法研究』、中華書局、2008年
滋賀秀三『中国家族法原理』、法律出版社、2003年
今まで書店で見たことがある物もあれば、ない物もありますが、宮崎市定『九品官人法の研究』の中文版なんて出てたのかよ。これは全く知らんかったわ…… あと、本書では日本語文献だけではなく、欧米の研究の中文版や台湾書の簡体字版なども豊富に引用されています。