博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『大宋提刑官』その2

2009年11月10日 | 中国歴史ドラマ
『大宋提刑官』第6~11話まで見ました。

梅城での功績によって大理寺正六品主事となった宋慈は、今度は太平県を視察することに。太平県では1年前に商人の王四が遺体で発見され、知県の呉水は書生の曹墨による殺人事件であると断定。すなわち王四の妻玉娘に横恋慕した曹墨が、彼女を手に入れるために王四を殺害したと言うのですが、宋慈はこの事件に不審を覚え、自ら再捜査に乗り出すことに。

しかし関係者の証言は、ある者は玉娘と曹墨が不倫の関係にあり、2人で共謀して王四を殺したとし、ある者は玉娘は貞節な妻であったとするといった具合にバラバラ。しかも曹墨の処刑が3日後に迫っており、宋慈の焦りは募るばかり。そこへ玉娘が曹墨の老母のもとに出入りしているという情報が寄せられ……

ということで、前回のシリーズより更に推理物の要素が強くなってます。検屍の場面なんて最後にしか出て来きませんし。今回のポイントは、「なぜ王四を殺したのだ!」と宋慈に責められて、「えっ、俺やってねえっす」と、ついうっかり本当のことを口走ってしまう曹墨と、年の離れた妻の浮気に業を煮やし、「若い美人妻はみんな不倫しているに違いない」とばかりに玉娘を不貞の妻に仕立て上げようとする唐書吏でしょうか。2人ともいろんな意味でおちゃめすぎます(^^;) ただこの唐書吏、玉娘を潘金蓮を例えているのですが、南宋の頃にはもう潘金蓮と西門慶の話が出来ていたのでしょうか?

そして最後に呉知県は宋慈に対して「何が提刑官だ、何が検屍だ!宋慈、貴様とは必ずもう一度官場で会うことになるだろう!」と素敵な捨て台詞を発しますが、果たして再登場の機会があるのか否か楽しみであります(^^;)
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