博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『シルクロード英雄伝』第1~2話

2008年07月05日 | 武侠ドラマ
先週からBS日テレで放映が始まっている『シルクロード英雄伝』(原題:絲路豪侠)ですが、これって後漢の時代の西域を舞台にした作品だったんですね。歴史上の人物としては班超の息子の班勇が出て来ます。それにしても『三国志』関係以外で後漢が舞台になる作品って非常に珍しいのでは…… まあ、私が知らないだけで、他にも色々とあるのかもしれませんが。

肝心の内容の方ですが、ストーリーが面白いわけではなく、アクションシーンも多いわけではなく、今の所普通につまらない武侠ドラマという感じです(^^;) ヒロインがかわいくないのもマイナスポイントですね。次回もこんな調子ならもう見ないと思います。どっちみちこちらの予定通りにいけば日本で全話見られないわけですし。

で、明日からは大阪方面で『新上海灘』の日本語版の放映が始まりますが、『大敦煌』中編最終回と合わせて感想をアップしたいと思います。
コメント (4)
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『昭和天皇』/『雪山飛狐』

2008年07月05日 | 日本史書籍
今月、金庸『雪山飛狐』の文庫版が刊行されました。例によってドラマ版DVDのリリースに合わせての刊行ですが、同じくドラマ版の原作となっている『飛狐外伝』も引き続いて文庫化されるのかどうか気になるところです。なお、今回も書き下ろしの解説は無しです。

原武史『昭和天皇』(岩波新書、2008年1月)

これまでさほど重視されてこなかった宮中祭祀を軸として昭和天皇の生涯を追った著作です。

宮中祭祀や宮城外での式典などへの入れ込み具合から見ると、昭和天皇のメンタリティは戦前も戦後も大して変わっていないのではないかとか、自身の生物学研究への取り組みが却って「神」(この場合は皇祖・皇宗ということになるんでしょうけど)への信仰を強めるきっかけになったのではないかとか色々ツッコんでますが、中国殷周期の祭祀儀礼なんて難儀なものを専攻している立場からすると、本書が帝王にとって祭祀儀礼とはどういうものなのかを示してくれているのが興味深いところです。

それにしても20世紀の我が国の状況が紀元前の中国を勉強するのに役立ちそうだというのは、喜ぶべきなのかどうか(^^;)
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