折節の移り変わるこそ

季節の移ろいの中に、感じたままを一日一日。

秋雨もようやく上がったようで。

2007年11月06日 23時45分06秒 | 霜降
          □ 雨の朝の薔薇(スカボロフェア Scarborough Fair ER)
            やわらかなピンクの色、素朴な花の姿が魅力的です。

◇ 11月になって急に秋めいてきたようです。
  それもごく当然、ここは九州だけに急に秋。
  つまり「急秋」に「急襲」された。。。オータム(ブルブル)
  お後がよろしいようで "That's all for today!"
  もうお仕舞い?
  ええ、引き際が肝心。

     
     □ 奥の開花しかけの花が、タイトルの薔薇、スカボロフェア。

◇ さて、そぼ降る雨に、秋の薔薇も少し寒そうです。
  二日も降り続きますと、ただでさえ枝と比べて大きな薔薇の花のこと。
  けさは、おはようございますのご挨拶(火曜日だから Bonjour!)にも
  みなずぶ濡れ状態で、ほとんどが美しいお顔を上げてはくれませんでした。

     
       □ エグランタイン・マサコ (Eglantyne'Masako' ER) 

     
          □ これが2日前の姿(2007年11月4日)

◇ もうすぐ高校の同期会ということで、その頃の流行の歌を口ずさんでます。
  不思議なもので「あの頃」というのは、歌でも風景でも憶えているものです。
  歌好きの私なんか、和洋さまざま、50や100曲くらいすぐに思い出します。
  「あの頃」友達がこの歌が好きで、私も同じ…。

     
            □ 雨に濡れても、この薔薇も秋の色。

  
     (una poesia di oggi)

           秋でもないのに     本田路津子 (ほんだ るつこ)

       秋でもないのに 人恋しくて 
       淋しくて 黙っていると
       誰か私に 手紙を書いて 書いているような
       故郷もない 私だけれども
       どこかに帰れる そんな気がして

       秋でもないのに 沈む夕陽に
       魅せられて 街に出ると
       誰か夕陽を 悲しい顔で 見ているような
       空に瞳が あるならば
       茜雲さえ 泣いているだろう
                         ※二番を略しています。

     
       □ 春でもないのに!? 咲いたつつじの花(約20年もの)は
         息子の小学校入学記念に生徒一人ずついただいた株。 
         さすがに「茜雲」には程遠い…ですよね。
      
◇ 夕べ(5日)のことです。
  雨の中を(当然雨のかからない場所で)、フリージアを鉢植えにしました。
  これで夜な夜な球根の植付けも、取り敢えず完了(のはず!?)。
  そのあとで、ふと麗しいチェロの音色を聴きたくなりました。
  一歳からの情操教育や、パカラもいっしょに聴けよってなもんで、無理やり
  子猫を脱したばかりのと、その何十倍もの年のトドみたいなのが、ゴロ~リ。

      

◇ 昨年亡くなったロシアのムスティスラフ・ロストロポーヴィッチのチェロ独奏。
  小澤征爾指揮、ボストン交響楽団でドヴォルザークの「チェロ協奏曲ロ短調」
  まだ見ぬボヘミアの街、チェコはプラハへの憧れがつのります。
  その昔、失意のモーツァルトを温かく受け入れてくれた街。

     
      □ この素晴らしい演奏が、たったの1,000円で聴けるのです。

◇ チェロの奏でる、いくつもの抒情あふれる心地よい旋律。
  ホルンも、金管特有のまあるい音色、温和なメロディーで応えます。
  どちらも、カンタービレ?歌うように・・・チェロと管弦楽の心温まる会話。
  さすがにドボルザークは、同時代のあのブラームスも唸らす「旋律の達人」
  そして、チェロって、やっぱり「歌う楽器」そのものです。

     
       □ シャルロット(Charlotte ER) 2007年11月4日

     
   □ ヒメツルソバのように、土に根ざしたコンチェルトでもあるんです。

◇ ロストロポーヴィッチの魂のチェロと小澤さんの見事な指揮振り(見えませんが)。
  猫といっしょに寝っ転がって、素晴らしい演奏を堪能したのでした。

         

◇ パカラは、私にくっついたまま、第1楽章の序奏で、すでにすやすや
  確かに、猫をも爽やかな眠りに誘いますにゃあ。
  最初から、情操教育にはなるわけないですね。
  「ごはん」 「牛乳」 「ダメ」 「おいで」 「寝るよ」くらいにしか反応なし

      

◇ 明後日8日は、もう「立冬」です。
  朝夕の空気は、吹き渡る風は、クリスマスに段々と近づくにつれて
  徐々に冷たくなって来るのでしょう。

     
    □ アメリカハナミズキ(白)の紅葉、まだ背丈が私の脚くらい。

     
       □ 花芽が立ち上がり出したガーデン・シクラメン
         私にとって初めて夏越した二株です(もう一株あります)。
 


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空に星があるように

2007年11月03日 23時17分05秒 | 霜降
                   □ ヘリテージ(Heritage ER)
                     奥の花に揃えるように
                     手前の茎に指を添えて
                     三ついっしょに撮りました。

◇ 今日、文化の日も確か全国的に「晴れの特異日」ではなかったでしょうか。
  午後2時から約4時間、黙々と球根の植え付け、ジャスミンの整理をしました。

          
                 □ シャルロット(Charlotte ER)

          
            □ 別のシャルロットの向こうに見えるは、ヘリテージ。

          
                   □ ヘリテージ(Heritage ER)

        ☆ 若草物語("Little Women" authored by Louisa May Alcott)なら、
          さしずめ、長女のメグ("Meg" Margaret)?
          だったら、タイトルの画像は、次女ジョー("Jo" Josephine)、
          三女ベス("Beth" Elizabeth)、四女エイミー(Amy)かなあ。
          小説読んだことなくて、エリザベス・テーラーの映画を見ただけ…。


◇ 私は、庭に出てごそごそしていると、必ず何か口ずさんでいます。
  それも同じ歌を、何回も何回もリフレイン…。
  今日のは1971年の歌ですから、あまりお若い方はご存じない…。
  ずっと繰り返すのは、心理学的にも何か理由でもあるのかなあと思ったりしました。

          
           □ ジュード・ジ・オブスキュア(Jude the Obscure ER)

     
    (una poesia di oggi)

          空に星があるように 
                         荒木一郎

         空に星が あるように
         浜辺に砂が あるように
         ボクの心に たった一つの
         小さな夢が ありました

         風が東に 吹くように
         川が流れて 行くように
         時の流れに たった一つの
         小さな夢は 消えました

         淋しく 淋しく 星を見つめ
         ひとりで ひとりで 涙にぬれる

         何もかも すべては
         終わってしまったけれど
         何もかも まわりは
         消えてしまったけれど

         春に小雨が 降るように
         秋に枯葉が 散るように
         それは誰にも あるような
         ただの季節の 変わりめの頃  


     
            □ エグランタイン(Eglantyne ER)


◇ 限りある中で、薔薇が咲いては、また次のバラが咲いて…。

     

     
 □ チャールズ・レニー・マッキントッシュ(Charles Rennie Mackintosh ER)

◇ アルバ・セミプレナ(Alba Semi-plena OD)をもう一株と思って園芸店に…。
  連れて帰ったのは、アルバローズじゃなくて、これらのバラの大苗。
  どちらもポピュラーな、半日陰OKの強健種です。
  北側には、ノワゼット系のオールドローズの
  「マダム・アルフレッドゥ・キャリエール」(Mme. Alfred Carriere N)を。
  北東側にハイブリッド・ルゴーサ系モダンローズ「フィンブリアータ」(Fimbriata HRg)
  いずれも、さっさと地植えにしました。
  
   ☆ 今日植えた球根  カサブランカ (カコドール)
                  ユリ      (ロリポップ)
                  オーニソガラム(アラビカム)

          

◇ 明日は、朝顔の種を取って、そろそろ感謝のさよならをします。

          
              □ ブーゲンビリアも、まだ頑張っています。

     

          
                  □ 西洋朝顔 (Heavenly Blue)
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十一月はどことなく寂しい月?

2007年11月01日 23時55分33秒 | 霜降
               □ 雑然と11月に入った、ばら、バラ、薔薇…。
 
◇ 地球温暖化との影響で夏が前後に延びたとは言え、
  季節は巡り、さすがに朝夕は涼しくかつ冷たくなりました。
  あぁ、今年もあと二月か、そんな意味の寂しさです。
  ただ蚊が、わがもの顔(じっと見つめたことはないですが)で、
  いつまでものさばっております。
  モスキート(mosquito)、おまえも蚊!

     

     
       □ まだ咲き初めのジュビリー・セレブレイション(ER)

◇ 逆に秋の夜長を、夜気の振動で鈴と彩る虫の音を耳にする期間が、
  心なしか短くなったのではないでしょうか。
  昔と言っても、10年15年くらい前は、鈴虫の音が格段に賑やかに
  聞こえていたような気がします。
  入梅の頃も、田んぼの蛙の大合唱が遠くから聞こえたものでした。

          
              □ シャルロット(ER) 向こうにヘリテージ(ER)

◇ 芸術の秋、私にはまず音楽の秋なのかもしれません。
  ちょうど一年前、テレビで「のだめカンタービレ」を楽しんでました。
  ほとんどテレビドラマは見ないのに…DVDに全部録画したりして。
  ドラマの中で知らない曲が一つもないことに、自分でも驚きました。
  まあ、ポピュラーなクラシック曲が多かったということです。

     
    □ 古代ローマの北の玄関口『ポポロ広場』(la piazza del popolo)
      以前ローマを訪れたとき、ヴァチカンからこの広場まで歩いて、
      その後タクシーでフォロ・ロマーノ(Foro Romano)に行きました。

◇ それだけクラシック好き、カラオケ好き、ショウワ生まれの枯れス好き。
  昭和生まれの彼は好き?
  すき焼き、鯛焼き、好きですたい!
  好き、好き、好き、好き、大好きぃ、一休さん♪
  わからんちんどもとっちめちん・・・♪ (ダレカ トメテ!)
  そう、一休みも大好き。

     
                   (Amarfi,Italia)

◇ わが心の師、孤狸庵先生、遠藤周作さんに教わった言葉。

  「明日出来ることを今日するな!」   余裕たっぷりの名言。

  次の英語の諺(?)の正反対です。

  "Never put off till tomorrow what you can do today!"

  この諺の遵守だけでは、人間らしい深みと温かみは出て来ない?
  優先順位をつけて、今日やらなければならないことだけに集中しよう。
  物理的にできる範囲で・・・性分にもよるでしょうが。
  
  私には、条件付・・・サボるってことでないのなら、もう、あ・し・た。。。
  
  "Do not put off till tomorrow what may be done today"

  ただ・・・ 「明日食べるものまで今日食うな!」
  これは守らないと、人間、厚みばかり重ねて取り返しのつかないことに・・・。

        
       □ 愛読書の一冊(買った日付、場所をメモしていました。970円)

◇ 先日のピアノ・デュオでは、モーツァルトの「2台のピアノのためのソナタ」も
  演奏されました。
  「のだめ♪」でも、そう言えば、そんな演奏シーンがあったなあって・・・。
  あれからもう1年。
  モーツァルトらしい、素朴でも洗練された曲が、私の耳にも巡ってきました。
  「IQの上がる効果あり」と、科学的にも解明された曲らしいです。
  ただし、効果は長くて15分くらいだそうな・・・。

     

          

               
                    □ ジュード・ジ・オブスキュア(ER)も
                      たまに滑稽な花があるものです。

 
   (una poesia di oggi)
     
       謙虚なる十一月を愛すなり     遠藤梧逸

   ☆ 九州でも長崎県出身の私には、この地方特有のお人よしで、
     八方美人的性格と、遠慮がちで、内気な内面が同居しているよう。
     あまり目立たないような十一月を「謙虚なる」と詠んだ梧逸の句に、
     瞬間的、直感的に素直に肯いてしまう自分がいます。


          □黄色いしべが印象的な、スカボロフェア(ER)

◇ 今年の月めくりカレンダーも、今月を含めて2枚になってしまいました。
  来年のカレンダーも、私のお気に入りのを三つ準備しました。
  それに家内が娘と旅行したときの土産のスペインのカレンダーもあって、
  あとは雑誌「駱駝」の付録、セザンヌの絵画のカレンダーを待つばかり。

          
                    □ ゴッホ『黄色い家』

 
   (una poesia di oggi)

   荒磯なる間の真砂に降る雨のかそけき音のきこゆるものを
                                       斎藤茂吉
   ☆ 11月2日は福岡・柳川出身の詩人北原白秋の命日。
     その白秋を偲んだ短歌の一首だそうです。

   ★ 荒磯(ありそ) 間(かひ) 真砂(まさご) かそけき=かすかなさま

          
               □ フラウ・カール・ドゥルシュキ(HP)

 
   (una poesia di oggi)

         城ヶ島の雨
                        詞 北原白秋 (曲 梁田貞)
   
     雨は降る降る 城ヶ島の磯に
     利休鼠の 雨が降る
     雨は真珠か 夜明の霧か
     それとも私の 忍び泣き
 
     舟は行く行く 通り矢のはなを
     濡れて帆あげた 主の舟

     ええ 舟は櫓でやる
     櫓は唄でやる
     唄は船頭さんの 心意気

     雨は降る降る ひは薄曇る
     舟は行く行く 帆がかすむ

  ☆ きらりと光る、いや、しっとりと輝く「利休鼠の雨」の言の葉。
    「利休色」は、千利休に因み、抹茶の色のような緑色を帯びた灰色のこと。
    「利休鼠」は、ですから、抹茶みたいな緑色を帯びた鼠色のこと・・・らしいです。
    日本特有の言葉の美しさに惚れ惚れしたり、妙なる文章に唸ってみたり。
    そんな言葉こそ、大多数が知らないまま消えていくかもしれない「古語辞典化?」

 
   (una poesia di oggi)

   潮けむり磯ふる雨に相あひて「利休ねずみ」の雨が降るとぞ
                                       斎藤茂吉

          
               □ グラミス・キャッスル(ER)は、雪のような白さ。

◇ 「源氏物語」読破へのサポートにと注文した本(雑誌)が、昨日31日に届きました。
  注釈以外には頼らないと決めた、古文を読むことの壁に、四苦八苦しています。
  昨日読み終えた段落の少し前に遡って読み始めたりで、余計に時間がかかったり。
  でも古文のまま何とか過半数は理解できそうなので、とにかく頑張ってみます。
  一つの帖を読み終えたら、口語文を読んだり、この本を楽しんだり…。

        

◇ 「源氏物語」のような大作は、もう二度と読めることはないかもしれません。
  春の源氏物語、秋の平家物語と言われています。
  でも夏のサザンに冬のユーミンのちょうど合間でいいや、という訳には、なかなか!

        

                 

             

◇ あっ、年賀状作りがそのうちに控えています。
  今回から、絵入り、写真入りの近況報告の年賀状にしようっ!
  ・・・ということに、家内との間ではなってはいますが・・・。

          
          □ 八重のモッコウバラでしょうか。
            アッと驚く、アットウバラ??

◇ すっかり枯れた振りなんかして、悲しませないでよ、クリスマスローズ。
  生きていたんですね。

     
       
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