折節の移り変わるこそ

季節の移ろいの中に、感じたままを一日一日。

十一月はどことなく寂しい月?

2007年11月01日 23時55分33秒 | 霜降
               □ 雑然と11月に入った、ばら、バラ、薔薇…。
 
◇ 地球温暖化との影響で夏が前後に延びたとは言え、
  季節は巡り、さすがに朝夕は涼しくかつ冷たくなりました。
  あぁ、今年もあと二月か、そんな意味の寂しさです。
  ただ蚊が、わがもの顔(じっと見つめたことはないですが)で、
  いつまでものさばっております。
  モスキート(mosquito)、おまえも蚊!

     

     
       □ まだ咲き初めのジュビリー・セレブレイション(ER)

◇ 逆に秋の夜長を、夜気の振動で鈴と彩る虫の音を耳にする期間が、
  心なしか短くなったのではないでしょうか。
  昔と言っても、10年15年くらい前は、鈴虫の音が格段に賑やかに
  聞こえていたような気がします。
  入梅の頃も、田んぼの蛙の大合唱が遠くから聞こえたものでした。

          
              □ シャルロット(ER) 向こうにヘリテージ(ER)

◇ 芸術の秋、私にはまず音楽の秋なのかもしれません。
  ちょうど一年前、テレビで「のだめカンタービレ」を楽しんでました。
  ほとんどテレビドラマは見ないのに…DVDに全部録画したりして。
  ドラマの中で知らない曲が一つもないことに、自分でも驚きました。
  まあ、ポピュラーなクラシック曲が多かったということです。

     
    □ 古代ローマの北の玄関口『ポポロ広場』(la piazza del popolo)
      以前ローマを訪れたとき、ヴァチカンからこの広場まで歩いて、
      その後タクシーでフォロ・ロマーノ(Foro Romano)に行きました。

◇ それだけクラシック好き、カラオケ好き、ショウワ生まれの枯れス好き。
  昭和生まれの彼は好き?
  すき焼き、鯛焼き、好きですたい!
  好き、好き、好き、好き、大好きぃ、一休さん♪
  わからんちんどもとっちめちん・・・♪ (ダレカ トメテ!)
  そう、一休みも大好き。

     
                   (Amarfi,Italia)

◇ わが心の師、孤狸庵先生、遠藤周作さんに教わった言葉。

  「明日出来ることを今日するな!」   余裕たっぷりの名言。

  次の英語の諺(?)の正反対です。

  "Never put off till tomorrow what you can do today!"

  この諺の遵守だけでは、人間らしい深みと温かみは出て来ない?
  優先順位をつけて、今日やらなければならないことだけに集中しよう。
  物理的にできる範囲で・・・性分にもよるでしょうが。
  
  私には、条件付・・・サボるってことでないのなら、もう、あ・し・た。。。
  
  "Do not put off till tomorrow what may be done today"

  ただ・・・ 「明日食べるものまで今日食うな!」
  これは守らないと、人間、厚みばかり重ねて取り返しのつかないことに・・・。

        
       □ 愛読書の一冊(買った日付、場所をメモしていました。970円)

◇ 先日のピアノ・デュオでは、モーツァルトの「2台のピアノのためのソナタ」も
  演奏されました。
  「のだめ♪」でも、そう言えば、そんな演奏シーンがあったなあって・・・。
  あれからもう1年。
  モーツァルトらしい、素朴でも洗練された曲が、私の耳にも巡ってきました。
  「IQの上がる効果あり」と、科学的にも解明された曲らしいです。
  ただし、効果は長くて15分くらいだそうな・・・。

     

          

               
                    □ ジュード・ジ・オブスキュア(ER)も
                      たまに滑稽な花があるものです。

 
   (una poesia di oggi)
     
       謙虚なる十一月を愛すなり     遠藤梧逸

   ☆ 九州でも長崎県出身の私には、この地方特有のお人よしで、
     八方美人的性格と、遠慮がちで、内気な内面が同居しているよう。
     あまり目立たないような十一月を「謙虚なる」と詠んだ梧逸の句に、
     瞬間的、直感的に素直に肯いてしまう自分がいます。


          □黄色いしべが印象的な、スカボロフェア(ER)

◇ 今年の月めくりカレンダーも、今月を含めて2枚になってしまいました。
  来年のカレンダーも、私のお気に入りのを三つ準備しました。
  それに家内が娘と旅行したときの土産のスペインのカレンダーもあって、
  あとは雑誌「駱駝」の付録、セザンヌの絵画のカレンダーを待つばかり。

          
                    □ ゴッホ『黄色い家』

 
   (una poesia di oggi)

   荒磯なる間の真砂に降る雨のかそけき音のきこゆるものを
                                       斎藤茂吉
   ☆ 11月2日は福岡・柳川出身の詩人北原白秋の命日。
     その白秋を偲んだ短歌の一首だそうです。

   ★ 荒磯(ありそ) 間(かひ) 真砂(まさご) かそけき=かすかなさま

          
               □ フラウ・カール・ドゥルシュキ(HP)

 
   (una poesia di oggi)

         城ヶ島の雨
                        詞 北原白秋 (曲 梁田貞)
   
     雨は降る降る 城ヶ島の磯に
     利休鼠の 雨が降る
     雨は真珠か 夜明の霧か
     それとも私の 忍び泣き
 
     舟は行く行く 通り矢のはなを
     濡れて帆あげた 主の舟

     ええ 舟は櫓でやる
     櫓は唄でやる
     唄は船頭さんの 心意気

     雨は降る降る ひは薄曇る
     舟は行く行く 帆がかすむ

  ☆ きらりと光る、いや、しっとりと輝く「利休鼠の雨」の言の葉。
    「利休色」は、千利休に因み、抹茶の色のような緑色を帯びた灰色のこと。
    「利休鼠」は、ですから、抹茶みたいな緑色を帯びた鼠色のこと・・・らしいです。
    日本特有の言葉の美しさに惚れ惚れしたり、妙なる文章に唸ってみたり。
    そんな言葉こそ、大多数が知らないまま消えていくかもしれない「古語辞典化?」

 
   (una poesia di oggi)

   潮けむり磯ふる雨に相あひて「利休ねずみ」の雨が降るとぞ
                                       斎藤茂吉

          
               □ グラミス・キャッスル(ER)は、雪のような白さ。

◇ 「源氏物語」読破へのサポートにと注文した本(雑誌)が、昨日31日に届きました。
  注釈以外には頼らないと決めた、古文を読むことの壁に、四苦八苦しています。
  昨日読み終えた段落の少し前に遡って読み始めたりで、余計に時間がかかったり。
  でも古文のまま何とか過半数は理解できそうなので、とにかく頑張ってみます。
  一つの帖を読み終えたら、口語文を読んだり、この本を楽しんだり…。

        

◇ 「源氏物語」のような大作は、もう二度と読めることはないかもしれません。
  春の源氏物語、秋の平家物語と言われています。
  でも夏のサザンに冬のユーミンのちょうど合間でいいや、という訳には、なかなか!

        

                 

             

◇ あっ、年賀状作りがそのうちに控えています。
  今回から、絵入り、写真入りの近況報告の年賀状にしようっ!
  ・・・ということに、家内との間ではなってはいますが・・・。

          
          □ 八重のモッコウバラでしょうか。
            アッと驚く、アットウバラ??

◇ すっかり枯れた振りなんかして、悲しませないでよ、クリスマスローズ。
  生きていたんですね。

     
       

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6 コメント

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公倍数 (bluecamel)
2007-11-02 19:48:24
折節さんこんばんは♪
今回はまた話題がもりだくさんで
どれに手をつけようか頭を悩ませてしまいましたよ~。
薔薇も素敵で甘い香りが漂ってますし
クリスマスローズの息吹も嬉しいですし、
カレンダーをめくってああもうこんな季節になんて
思う気持ちも共感ですし、ご紹介された諺も
私の座右の銘の一つでもあるのでまたまた共感ですし、
福岡人としては北原白秋の話題はなおざりにできませんし、
もちろん源氏物語の近況ご報告も気になるところ・・・

一番縁が遠いのは「ゴッホ」、かな?と思いきや
オランダに行った人間としては大切なポイント。
モーツァルトは?受験生の頃賢くなることを夢見て
藁をもすがる思いでやたらと聴いた思いが
こみあげて参りますし・・・
ええとこれも英語で諺がありましたね。

ね、困っているでしょう。
それで思ったことですが、折節さんの興味が有ることに
私もかなりの割合で公倍数させていただいているようです。
って変な日本語使っていますけど・・・今年の流行語に
などとねつ造する気持ちはさらさらありませんので。

最後に。
長崎県民は内気かしら???
私が思うにわりとざっくばらんな印象です~よ!
返信する
さすが賢明、福岡県♪ (折節)
2007-11-02 22:29:10
blue camelさん、こんばんは♪

三日連続で、夜な夜な植え付け、気をつけな…をやってました!?
百合の球根も植えだしましたから、もうここに至って来年の初夏の花ですよね…あぁ、しょうか♪

私は、クリスマスローズ(ダブルファンタジー)の芽吹きには、ほんとに驚いたんですよ。
あの猛暑で、本物は次々に枯れて行って、やや落ち込んでましたものですから、最初はまた雑草かって思ったんです。
でも、どうも若い芽に命をつないだようです。
ホントに良かった。

私は、どうも支離滅裂に、心に浮かぶよしなしごとを、順不同で時間の許す限り、書き留めるようです。
中一日空けると、もう何もかも浮かんできたものがこぼれ出すみたい。
これからは、話題をもっと絞りましょうね。

どうも週明けは雨予報のようです。
土日は球根の植え付けを終えようと思います。
そして、もう少し読書の秋の時間を取りたいなあと…。
詠みたい本は『源氏物語』を中心として、もうたくさんあるのに、たとえば日曜日の昼下がりをじっとしたまま、本を読み続けたいです。

ただ、楽しみの一つに来週の土曜日に東京で、長崎県のとある高校の同窓会に寄せてもらえること…。

佐世保弁丸出しで、この内気で温厚な私が、ざっく薔薇んに、陽気と懐かしさだけがつまった、擬パンドラの箱でもひっくり返したような私に、絶対に変身することでしょう。
間違いありません。
返信する
こんばんみ~~ (ぴ~)
2007-11-03 21:22:05
ちょっと若ぶっての登場です♪
ホント、朝晩は寒くなりましたね~~
昨日は夜な夜なラッキーのお散歩へ行きました。
そうしたら、星が綺麗なこと!
月が出ていなかったから、いつもより星が多かったです!
オリオン座が目の前にドド~ント見えましたよ♪
なんたって、田舎ですから、ほとんど半円状に
夜空が広がっているんですからね^^b

我が家のバラたちも、咲き始めました♪
どうなることかと思いましたが、どうにかなるものですね^^;
すばらしい香りにウットリですよ~~~
のだめ・・・あれからもう一年ですか?
早いなぁ・・・いやんなっちゃう

2カ月後は、1月3日。。。げぇ~~!
なんか焦るなぁ~~!(気ばかり焦って、行動が伴わないの)

ま、一日1つずつこなしていけば、60弱のことが
できるわけだ。
一休みしながら、がんばるべぇ~~~!
返信する
オリオン座☆☆☆ (折節)
2007-11-03 23:11:32
ぴ~さん、こんばんは♪

今しがた、家内がこんばんみ~♪と電話してましたよ。

今日は午後2時から6時までの庭仕事でしたから、暗い中での球根植えは、幸いなことに、なし。
でも、自分でも思いもよらない株を植えましたよ。

もう冬の星座の代表のオリオン座が、東の空から上がって来ますね。
太陽が今はさそり座にありますから、この星座が沈んでからしかオリオン座は昇って来ないんです。
オリオンは、サソリに刺されてコロッと逝っちゃったんですもん。
ギリシア神話の世界が、現在の冬の始まりの夜空なんですね。

ねっ、バラはヤワじゃないですから、根さえ張っていたら何とかなります。
これからしばらく花の姿と香りをくんくん楽しめますね。

そう、毎日一つのことをやって行けば…それは、やり過ぎかも。
一週間に一日は、主婦は難しいかもしれないけど、せめて気持、気分だけでもノルマを課さないのがよろしいかもね。

神様は、何やかんや世間で見渡せるものを全部創りたもうて、7日目には休息日とされたそうな。
全知全能の神様でも週に一度は休まれたのだから、われわれは週に6日は休まな、アカンか…
返信する
うう~~~~ん (milky)
2007-11-06 09:31:03
どの薔薇も素敵で~
しかも良く咲いてるんですね~。
今回は「明日出来ることを今日するな!」が頭のなかでスクランブル(?)シャッフル(?)
う~~~ん、それ、どういう風に実生活に活かせばいいんだろう~?なんて
悩みながら失礼いたします(笑)
(どこかで使ってやろう!っと)
返信する
ズボラな私の逃げ言葉みたいなものです。 (折節)
2007-11-06 20:48:30
milkyさん、こんばんは♪

遠藤周作さんは、深い意味のある言葉で使われているのかもしれません。
でも怠けるのが大好きな私は、孤狸庵先生もおっしゃっているんだからって、できなかったことを勝手に解釈して、もう明日、あした~って、いつも使ってます。

頭も身体も毎日いっぱい、いっぱいになるほど使ってはいけませんよ。
それは、明日でもできることまでやってはいませんか?
そのツケは明後日以降にきっとやって来ますよ。
そんな意味かもしれませんね。

「あれもできなかった、これも…」と嘆くより、「これだけできた、まあできなかったのもあるけど…」と素直に納得する。
私は、だいたいこれで行くことにしてます。
それができなくなった時、肉体的に精神的にパンク状態になりますから…。
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