折節の移り変わるこそ

季節の移ろいの中に、感じたままを一日一日。

高校の東京同窓会と旅歩き (その2)

2007年11月16日 23時50分37秒 | 立冬
           □ 葛飾柴又の帝釈天から寅さん記念館への途中「山本亭」

◇ 翌日11月11日(日)、早起きして信州は松本に行くつもりでした。
  ・・・が、二日酔いのアカッズキンか、ウリ科はカボチャ属のお野菜ズッキーニ状態で
  早朝目覚ましより前に目は覚ましたものの、簡単にはベッドを離れられませんでした。

     
 □ サフラン(Crocus sativus アヤメ科・サフラン属) これはうちの庭。

◇ 結局自分が田舎者であることに気がついて、そんなら東京見物をしなきゃあ。
  でもこの雨じゃ、府中の東京競馬場に行くわけいかないし。
  まだ行った事もないし…。
  『藝術の秋』と書いたら歳がバレるので、単純に『芸術の秋』ですね。
  それなら上野の国立博物館か国立西洋美術館に行こうと、池袋から山手線に乗車。

     
                  □ 山手線 日暮里駅

◇ そやけど、駒込辺りで気が変わって、柴又の帝釈天にまず行こかぁと思いついて、
  日暮里で京成線に乗り換え、そいで高砂でまた金町行きに乗り換えて一駅で柴又。

     
                  □ 柴又駅前

◇ なつかしの寅さんの故郷、葛飾柴又、日曜日で大勢の人で賑わっていました。
  駅前でパチリ、帝釈天への参道の入口でもパチリ、風景だけでなく、
  下町に溶けこまない田舎者の写真も、ちゃっかりと素人衆(!?)に
  撮ってもらいました。
          
     
            □ 柴又駅前の寅さんのブロンズ像

     
                 □ 帝釈天参道

     
          □ 参道の向って右側、常夜灯の側の記念碑

                私生まれも育ちも
                葛飾柴又です
                帝釈天で産湯をつかい
                姓は車 名は寅次郎
                人呼んで
                フーテンの寅と発します


◇ 朝寝坊でしたので、お腹が空きました。
  これは論理的じゃありません。
  朝の食事を抜いたので、正午前にお腹が空きました。
  これが正常な田舎者の言い草でした。
  寅さんの映画のワンシーンにちょいちょい出てくる、
  大和屋さんで天丼をいただくことに…。

     
        □ 店先から、今歩いてきた参道を見ています。

◇ おいしいですよ、巨大な海老天に白身魚の天ぷらの丼です(並998円)。
  ややタイムスリップしたような風情がいとをかし・・・なのです。
  当然寅さん映画のロケの際の微笑ましい裏話が、いろいろ残っているそうです。
  おかみさんに、お店の前でも撮っていただきました。
 
     
   
     
               □ 山田洋二監督の色紙

◇ 帝釈天までは、私の短足でもすぐ目と鼻の先です。
  寅さん映画の全48作すべてを楽しんだ者として、
  映画の舞台独特の「風」を感じながら、
  いつしか雨が止んでいるのに気がつきました。
  前日に東京駅の八重洲口で買った雨傘、
  忘れてなるものかといつも気にして歩きました。

     
             □ 参道の突き当り、柴又帝釈天

◇ 柴又帝釈天は日曜日の大安と七五三のお参りが重なって、ずいぶんの賑わい。
  映画の御前様(笠智衆)や源公(佐藤蛾次郎)が出てきそうな錯覚さえ覚えます。

     

             
             □ 柴又帝釈天の二天門
     
◇ こちらもお参りだけにして、すぐにその場を離れました。
  何だか記念写真の邪魔になりそうに感じましたので・・・。

     
   □ 始終御縁がありますように、四十五円(母の教えだったか…)。

     
  □ 神棚じゃあるまいし、「二礼二拍手」する年配の女性がいましたよ。

◇ そのあと『寅さん記念館』を訪ね、しばし『男はつらいよ』の世界に浸りました。

     
       □ 途中、「山本亭」の庭園を抜けて行きます。

     

               

     
           □ 菊の花、花、花、が見事でした。

◇ ここからが「寅さん記念館」です。

     
 □ 「寅さん記念館」の周りの晩秋の色、中央に枝垂れているのは、萩の花。

     
             □ 「寅さん記念館」の入口

     

     

     

     

     
   □ 向って右上のポスター、全48作中一番好きな第15作「寅次郎相合傘」

     
 □ 寅さんの履歴書、通信簿、ウィーンからの手紙(トイレットペーパー)…。

     
     □ ある日の寅さんのカバンの中身のシングル・レコード
       瀬戸の花嫁、17才、霧の摩周湖、ブルーライト・ヨコハマ…。
       誰の持ち歌か、わかりますか?


◇ この映画のシリーズでは、女優浅丘ルリ子さんをマドンナ(リリー)に迎えた、
  第15作「寅次郎相合傘」や第25作「寅次郎ハイビスカスの花」が大好きです。

     

     
    □ 「寅次郎相合傘」メロン一切れくらいで大げんかになります。
      そのあと、リリー(浅丘ルリ子さん)の名セリフが続きます。

                   

◇ この界隈で最後の散歩道は、江戸川の土手と「矢切の渡し」です。
  珍しい子どものラグビーの練習を見たりしながら、渡し舟の乗り場まで歩きました。

     

                    

     

 
  (una poesia di oggi)
       
                  矢切りの渡し

            連れて逃げてよ 付いておいでよ
            夕暮れの雨が降る 矢切りの渡し          
            親のこころに そむいてまでも
            恋に生きたい 二人です 

◇ さすがに一人では乗れないなあと、写真だけ撮って帝釈天の参道に引き返しました。

     
        □ アッパラパーがグーッとこらえた「草だんご」
 
◇ 東京の下町の情緒ゆかしいそぞろ歩き。
  私にとっての「心の旅」って、たとえばそんなものです。
  午後の1時頃には日が射したりして、次の街歩き「上野」に向かいました。

     
             □ 京成金町線(これは金町行)

     

                                  
            □ もうすぐ冬。
              でも下町の情緒あふれる秋風が心地よかったなぁ(山本亭)。
  
  
  
  




コメント (8)
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