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なぜ日本に米軍がいるか

2018年05月28日 05時16分49秒 | 時事

 5月26日(土)にテレビ朝日で「池上彰のニュース そうだったのか!!」を見たが、その中で「アメリカ軍が海外において、最も大規模に基地等を展開している国はどこか?」という話題があった。答えは、1位ドイツ、2位日本、3位は韓国であった。あと、イタリアにも基地が多いらしい。
 なぜそうなるかというと、池上さんによると「ドイツやイタリアは第2次世界大戦の相手国だったので、二度とアメリカに歯向かえないようにする必要があったから。それから韓国は、朝鮮戦争は休戦中という扱いなので、まだ駐留しなければならない。」ということであった。それで池上さんによる解説は終わり、次の話題へと移っていった。
 私はそれを聞いていて、「ちょっと待て」と強く思った。肝心の日本について、なぜこんなに米軍がいるのか、完全にスルーしていたからだ。
 しかし、世界で米軍が多い国としてドイツ、日本、イタリア等がある、という話の流れからいって、日本に米軍が展開されている理由は、ドイツやイタリアと同じだ、と考えるのが自然だ。つまり、旧敵国である日本は、米軍を派遣して押さえ込む必要があるから、ということになる。「アメリカが日本を守るため」という理屈は、明らかにプロパガンダっぽく思える。
 今や日本はアメリカの立派な従属同盟国なのだが、そんなことは関係ないのだろう。第2次世界大戦で勝ったことによる既得権益だ。戦争にでも勝たないかぎり、すんなりと基地を恒久的に置いておくことなどできない。ロシアや中国などにも睨みを利かせておける基地の配置、というメリットは、そう簡単に手放さないだろう。
 誤解のないように書いておくと、私は米軍の駐留に反対しているわけではない。むしろ肯定的だ。日米による安全保障体制は、アメリカの都合により始まったものだが、日本にとっても非常にメリットがあると考えている。
 それにしても池上さんは、なぜあれほど完全にスルーしてしまったのだろうか。やっぱりこれはタブーだから、ということか。

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