”コルシカ書店の”仲間たち”に始まり”ユルスナールの靴”など生前出版された本はたった５冊だったが全て読んだ。静かな語り口に私は惹きつけられた。小鳥に毎朝お説教をしたという聖フランシスコの”アッシジ”はここで知った。いつの日かトリエステやアッシジを訪ねたいと思っていたが、もう叶わないと思う。夫ジュゼッペ・リッカは貧しい鉄道員の息子で彼女は初めて”貧しさ”を知りクリスチャンとして思索を深めたと思う。何故なら彼女は裕福な家の娘だったから。夫の死後帰国し上智大学でイタリア語を教えた。”霧の彼方須賀敦子”は評伝だがキリスト教の理論や教義を須賀敦子を軸にして書いたようで難しかった。彼女の信念は強く深いが思いは優しく、著作に見る語り口も優しいのです。この本の著者は独りよがりにならないように、須賀敦子に寄り添ってと言っているが…？？？。
ご近所のお友達から丹波の栗を頂いた。有名な栗きんとんはお取り寄せで以前食べたことはあるが、栗そのものは初めて。当地産はこんな大きなものは農協朝市でも見たことはない。いつも単純に圧力釜で茹でて頂きます。つやつやですから新鮮なのでしょう。中の実はやはり本場、粒子が密でしっかり実っている感じです。Mさん有難う。
中級のホタテの缶詰がリーズナブルに手に入ったので長女へ分けた。孫息子K君のアイディアで中華風のお粥にしたそうです。お葱大嫌いの一家なので緑は場違いだけれどレタスだそうです。茶色の小山は生姜の溜まり醤油漬け。アンティークのキャセロールに入れて、美味しかったそうです。見た目がきれいですよね。私も真似して見よ～っと。K君は魚も下ろせるグルメです。
ジュリエット・ゴレゴが23日フランス南東部の自宅で93歳で亡くなったと新聞で知った。2007年に来日した時、最後でしょうと言われ横浜でのコンサートへ行った。しかしそれから2年後の2009年また元気にやって来た。みなとみらいホールはステージが低く身近に彼女を感じられ、その上最前列の中央の席で雰囲気を堪能した。シャンソンは語りでいいと解っていたが、82歳の高齢はサルトルの影響を受けたと言われているエナジーを感ずることが出来なかった。でも彼女特有の黒ずくめスタイルは老いても尚素敵だった。私は手作りの這い子人形をプレゼントした。一瞬触れた彼女の手の柔らかさが忘れられない。”I will take her to France"と言ったのですよ。懐かしさと寂しさが今私を襲っています。
彼女の”レベッカ”を十数年前に読んですっかりファンになったが、この暇な時久し振りに手にした短編集。ヒッチコックの代表作”鳥”はダフネ・デュ、モーリアの原作と初めて知って驚いた。もっとも映画は見ていないので、原作ではそれほど恐ろしさは感じない。やはりリアルな映像で視覚から訴えないと怖さはわからないのかも。彼女はロンドンで生まれたイギリス人と言うが、姓から推測するとフランス系と理解していたがやはり祖先はフランスの亡命貴族だそうです。私はサイコ・ミステリーが好きだから登場人物の心模様の移ろいに一喜一憂するストーリーが好き。彼女の短編を制覇したいと思っている。
娘の慰問袋の中の一つカオマンガイと言うシンガポールのミックスソースが入っていた。鶏の胸肉をお米と一緒に炊飯器に入れ炊き上げる。お酒、鶏ガラスープの素、ナンプラー、生姜の薄切り、みじん切り葱そして塩、胡椒を加える。炊き上がったら鶏肉を取り出し、これにカオマンガイをかけて頂きます。お肉よりご飯が上品な味、香りで東南アジア料理とは思えません。ご飯だけでも（勿論鶏むね肉から、スープも出ているでしょうが）不思議な美味しさがあり気に入った。ナンプラーがお米1.5カップに小さじ１…これが効いていると思う。しかし爽やかなご飯、あっぱれです。
白ゴーヤは人参とのきんぴらになりました。やはり白ゴーヤは柔らかい。割って見たらまだもう２，３日収穫を遅くしても良かった感じです。種をもう少し来年のために育てたかったと思う。野菜にフレッシュさは一番の美味しさのバロメーターですね。白と赤でおめでたい。
去年、白ゴーヤが芽を出し大きくしようと欲を出した結果、すぐにオレンジ色になり皮が破れて中の種がだれて出てしまった。一個しかできず口へ入ることがなかった。熱海のお友達に貰った時、青いゴ－ヤより柔らかくて美味しかった。今年は欲を出さず、15㎝ぐらいになったので採りました。緑と白のコントラストが美しいでしょ？。サラダもいいけれど人参ときんぴらにします。
悲しくも”主を”失くした総集編を観た時、メキシコの原住民のハンドメイドの刺繍がちらっと見えた。ほんの30センチ四方ぐらいのものだったがわたしの持っているものと柄はとても似ていた。色合いはオレンジ系だったが…。メキシコへクルーズで行った時（2,007年）銀のアクセサリーや素晴らしい手刺繍のブラウスやテーブルセンターなどリーズナブルで驚きたくさん買って来た。番組は続くと聞いていたが、三浦春馬の冷静な心のこもったクールなコメントはもう聞くことは出来ない。しかし後続に鈴木亮平が決まったと聞き、三浦春馬ほどの繊細さはないと思うが、彼の知的情熱が、またJUJUさんの堂々とした可愛らしさと相まって楽しい番組になるでしょうと期待しています。あんないい青年が何で？返す返す残念でたまらない。このばあさんだってあなたの三倍弱、苦しんで苦しんでも生きています。
お風呂のガラスに今年もでました。去年は全く知らなかったので爬虫類の大嫌いな私ですから驚いた。しかし漢字で書けば”守宮”と書くので、何だか勝手に家を守ってくれるなんて解釈して気持ちは悪いけれどちょっぴり安心したり…。つがいでしょうか二匹出て来たのですが一匹が上まで登って来ないので撮れなかった。
