Mrs.Uponwaterのブログ

日記です♪

紅白蕎麦

2011-01-30 10:26:29 | 日記
”飯島”というお蕎麦屋さんが一月限定で、紅白蕎麦を提供している事を知り行ってみました。赤は当地名産の桜えびを練りこんでいると紹介していました。桜を目の前にしたようなピンクが優しく美しい。が、桜えびの香りが全くしない。優しいピンクは食紅らしい、がっかりでした。更科ですから旨味や甘み、弾力はあります。面白がって行った私が悪かったのですね。因みに干し桜えびは駿河湾産で50グラム1000円とお高い。

ある小さなスズメの記録

2011-01-29 09:48:03 | 日記

第二次世界大戦中のロンドン郊外で障碍を持ったスズメの雛を拾い、7年あまり子供のように育て、最後を看とった老婦人の記録です。原題は「Sold for Farthing」文藝春秋社刊。自然淘汰で巣から親鳥に蹴落とされた雛に偶然出会った。足と羽に障碍がある。鳥類に多く見られる学習行動、”刷り込み”で老婦人を親と思い、仲間と思い、その温かい交流が描かれています。すべての獣や鳥たちには知性が潜んでいて、人間から与えられる愛情や友情の絆の強さによって、差はあるにせよそれを伸ばしていけると書いています。スズメの老衰と戦う姿は人間と同じで、日常生活に次第に困難を生じ、婦人が手伝わなければならなかった事など、彼女の深い愛情と観察の鋭さに感心します。著者クレア・キップスはプロのピアニストですが、文学にも造詣が深く、引き合いにいろいろな文学の一遍を紹介している事などとても興味深く読んだ。驚いた事に、クレア・キップスが住んでいた、そして雛を拾ったロンドン郊外が何とケント州ブロムりーなのです。ブロムリーはロンドンから電車で30分、一昨年、娘一家が住んでいた所です。緑が多く森もあり、”ナイチンゲール・レーン”と言う通りもあり、ブラックバードやロビン、インコの群れなどたくさんの鳥の鳴き声が響き、楽園の趣でした。この地でこのような物語があったとは、ノスタルジーを感じ胸が痛くなります。

 

                                                              

 


金属工芸展の石榴

2011-01-28 14:22:02 | 日記
鎌を振り上げ獲物に襲い掛かろうとする蟷螂も素晴らしかったが、この”石榴に蝉飾器”も細密な技があちこちに見られ感動ものです。本体は銅ですが、表面を荒らして石榴の皮の質感を出したそうです。貝殻で作ったと言う実が覗き、蝉は本物と見紛うほど。実から這い出している小さな虫など、何か物語を感じ癒されます。

超絶技巧 金属工芸展

2011-01-28 13:33:13 | 日記

幕末・明治の金属工芸の名品展です。刀の鍔や花瓶、飾り器、自在置物の金工細工で、その細密な技巧は息を呑むほどです。彼等の追及したリアリズムは蝉、蟷螂、鈴虫、蜻蛉など小さな昆虫にみられる細緻な技巧です。鋭く鎌を振り上げ獲物に襲い掛かる瞬間を現した蟷螂の置物は品格があり見事です。自在置物と言って鉄銅などの金属で動物の体躯の動きを実際と同じように表現できるように龍や蛇、海老が作られている物もあった。ビデオでその動きを見たがスムースで驚きました。多くは甲冑師の鉄の打ち出しの技術によるものだそうです。幕藩体制の崩壊で後ろ盾を失った職人が彼等の技を美術に昇華させた…素晴らしい事です。


鶏レバー・パテ

2011-01-25 11:52:08 | お料理
NHK”あさいち”で紹介されたヴェネト風鶏レバー・ソティをバターとクリームを加えて、ミキサーにかけるとレバー・パテが出来るとシェフが言っていました。また、また娘が作ってみたら、簡単でとても美味しいと言って来ました。私も早速挑戦。あまりに簡単で美味しいので驚きました。滑らかで、酷はあるがしつこさはなく、パンは勿論イタリアのグリッシーニのようなものにつけて食べたらぴったりです。安い、早い、美味しいが私の料理のポリシー。それにプラス身体に良い事です。手前の木製のスプーンはデンマークの市場で買ったオリーブの木のくりぬきスプーン、香りが良い。

ソーシャル・ネットワーク

2011-01-23 09:15:20 | 日記
ゴールデングローブ賞に耀いた映画、観てきました。世界最大のソーシャル・ネットワーキング・サービス”フェイス・ブック”の誕生のドラマです。ハーバード大学の寮の一室で、彼女に振られたマーク・ザッカーバーグが大学の女子学生のランク付けサイトを開いた事から始まり、今や6億人にものぼる利用者を獲得、世界最大の交流サイトになったと言う。驚く事にフェイス・ブックは実名を旨とし、仕事や趣味、その他個人的な情報をネット上で公開し、お互いに利用するのです。まず”怖い”と言う二字が頭を過ぎった。「これからサイト上の生活が始まるぞ」と意気込んでいたが、「人としての心を失わないで…」と若い彼等に声を大にして言いたいと思った。

ヴェネト風鶏レバーのソティ

2011-01-22 19:56:50 | お料理
先日、NHKの朝の番組”あさいち”で鶏レバーの料理を紹介していました。鶏レバーは好きなので、よく甘辛く煮ていますが他に料理はないのかと思っていました。娘が作ってみたら凄く美味しいと言っています。私も早速…。ヴェネトはイタリアの北部の州、州都はかのヴェネツィア。イタリア料理なのですね。玉葱と炒めて白ワインをかけるだけです。レバーの臭みが全くなく美味しい。フォワグラの弟(?)みたい、あっさりしています。ザルツブルグの岩塩を使いました。甘みもあり、旨味が増した感じです。

映画 武士の家計簿

2011-01-16 08:47:45 | 日記
普通は原作を読んでいると映画はつまらない物になっている事が多いが、これは非常に楽しめました。新潮新書、磯田道史著「武士の家計簿」は家計の記録の古文書から著者が経済学史上から読み解いている書で史実です。ですから脚本家と監督が、切なくも笑えるが温かく品格のある物語に仕上げて良かったと思う。特に猪山直之を演じた境雅人が生真面目であるが、心の底にある優しさが滲み出ていて良かった。それは彼の持ち味のマイルドな顔の表情にあると思う。ある映画評論家が息子の祝いの時、絵に描いた鯛を使った事を監督、森田芳光らしいウイットと誉めていたが、原書にはちゃんと「絵鯛」とあるのですよ。「貧乏を苦労と思わず、工夫と思えば良い」…身に沁みました。

妻を看取る日

2011-01-15 08:57:15 | 日記

垣添忠生著、新潮社発刊「妻を看取る日」を読んだ。”国立がんセンター名誉総裁の喪失と再生の記録”とサブタイトルがついています。雑誌、文藝春秋で12歳も年上の奥様をがんで亡くされたとちらっと見て、覗き見したくなり読んでみた。著者の生い立ちが長くて本の半分を占め飽きてしまう。12歳年上の奥様との出会いから闘病生活をもっと深く突いて欲しかった。そこで初めて彼の”グリーフ”が如何に深かったかが理解できるのに…。最近この”グリーフ・ケア”ががんで家族を失った人を癒す学問として注目されている分野だそうです。しかし「がん」だけではありませんッと言いたい。突然最愛の人を失ったら原因が何であろうが同じだと思う。


ロール・キャベツ

2011-01-12 18:44:09 | お料理

キャベツの美味しい時期です。トマト味のロール・キャベツを作ってみた。一見なんら変わらぬ普通のロール・キャベツですが、もう凄く、凄く美味しく出来てしまって…驚いた。中身の挽肉にパンのくずとかパン粉を湿らせ入れますよね。これをオーストリアから買ってきた粉々に割れてしまったプレッツェルで代用しました。プレッツェルの生地その物の美味しさと、入っているキャラウェイシードの香りが微かに挽肉に移り、まあ中身の美味しい事!挽肉の独特のにおいが全くない。スープにはザルツブルグのピンクの塩。甘さがあり、これがまた良い。スパイスはローリエとシナモン・スティック。自画自賛…すみません。