少し高級なスーパー・マーケットが昨年近所にオープンした。ここを訪ねれば無い物はないと言う位、品数に富んでいる、しかしちょっとお高い。築地の歴史のある松露の玉子焼きを広告で知りお正月の一品としました。近くのN漁港にこの辺りでは有名なM玉という玉子焼き屋があるが、そこの玉子焼きと比べるとやはり松露の方が洗練された味、お料理の一品としての玉子焼きの存在感がある。出汁が濃くもなく薄くもない、卵と合っているような感じがする。歴史が違うものね。
福を招いてくれるように(?)この時季おめでたい事には何でもあやかりたい…との思いで合成着色料、保存料は一切使ってないという生菓子を買ってみました。黄色や緑はくちなしや紅花、濃いえんじ色はビーツですって。鶴、亀は解るけれど後の二つは何でしょう?。和菓子も日本の素晴らしい文化、美しくかつ季節を重んじ精神的にも繊細な表現は芸術だと思う。牛蒡を挟み味噌餡の奇妙なしかし優しい柔らかさの伝わってくる”はなびら餅”、茶道の初釜にお目見えするので京都ではお正月のお菓子だそうです。ここ田舎では手に入らなかった。
推理作家協会賞を取った彼女の”妻の女友達”が短編なのに読み手を満足させる立派なミステリーで、殺人事件なんて全くないのに”あっ”と思った所でThe End…その余韻の虜になって小池真理子短編集を総なめしてしまった。しかし中には上手いなあと思うものもあるが総じてだめな夫を持つ妻のよろめきや未亡人の慰めの話で、20数編読めばわけが解らなくなる。そこで手帳にメモを取る始末です。話に無理があるホラーは私は好きではない。次は直木賞の”恋”を読まなくては…。
麺をしらたき、糸こんにゃくに替えてダイエット。テレビでみて「そんなあ…?」と思ったのですが、元来糸こんにゃくは大好きなので作ってみました。これがぷりぷりしてとても美味しい。湯どおししてサラダオイルでまず糸コンを炒めお肉、きゃべつもやしと普通の焼きそばと同じ、そしてウスター・ソースでも美味しい。私は紅しょうがと干し桜えびも一緒に炒めてしまう。糸コンのぷりぷり感が美味しくて今、はまっています。
2012年に芸術選奨文部科学大臣賞文学部門を受賞したというので読んでみた。少々長すぎるが(新聞連載であったため?)高名な映画監督の妻が夫の暴力から逃れて地方都市で絶望しても死などを選ばず密かに生きていく。著者の淡々とした静かな語りに引き込まれこちらも絶えず冷静に読んで行った。ミステリーのようなのに登場人物がたった五人と言うのもいいし、結末が穏やかで気持ちが落ち着ける。今、著者の短編にはまっています。
今日はクリスマス・イヴです。私の木彫り人形たちにもイヴの空気を吸わせてあげましょう。彼女たちはリミテッド・エディションでドイツ、ケーテ・ウォファルト社のもので10年前にローテンブルグで…出会いました。
玄関の横に実家の母のアロエが見事に咲きました。夫が会社の帰りに私の実家により母から貰ってきた一株が今は十数株に増えました。眺めるたびに逝ってしまった母と夫を思い胸が痛くなる。しかしこの赤に近い濃いオレンジ色が日光に眩く、美しさは勿論力強さが感じられ元気が出てきます。
12月の初めに読んだ”おら、おらでひとりいぐも”が芥川賞にノミネートされた事を今朝の新聞で知った。著者の若竹さんは63歳にして初めての執筆だそうで(勉強はしていたそうですが)、少しお若いが同世代として興味を持ちすぐに手に取った。東北弁が悲しい事でも和らぎを持って聞こえ、信念は強く響き、標準語とのセッションが実に楽しかった。是非、芥川賞を…と祈っているここに「おら、おらでひとりいぐも」のばあさんがいます。(Mrs,uponwaterのこのブログ12月4日に書いています)
孫娘が修学旅行で沖縄へ行ってきました。沖縄の民族衣装を着てセブンティーン・ガールズの何とみな綺麗なこと!楽しかった旅行が手に取るようにわかります。県下から集まった優秀な高校生たちです。鎌倉などから通学している友達もいます。孫娘は家から歩いて10分、夫(祖父)の後輩になる。いろいろ違う文化に接し歴史を学び知識が広かれば…老婆心ながら、そう思いますが。(年寄りはすぐそんな事を言う、解ってます)”はいさい”は”こんにちわ”とか”やあ!”と言う挨拶言葉ですってね?
こんな田舎町でドイツのクリスマスの雰囲気に会えて嬉しい。ドイツは5回ぐらい行ったかしら、クリスマス・シーズンにもね…懐かしい想い出でいっぱいです。お小遣いをたくさん持っているお友達、勿論自分へのご褒美を…といろいろゲットしましたよ。