カルチャーの”シャンソンを楽しむ”お試し会を覗いてみた。恥ずかしながら今ギターで”愛の賛歌”を練習しているので行く行くは弾き語りをしたいと御恐れながら野望を抱いております。7人ぐらいの熟女の下り坂の方々(失礼!)が集まった。どう見ても演歌でも歌っていれば似合うのに…と思われる小太りでお化粧もお洒落もしていないおばちゃんもいます。先生は早稲田の文学部を出ながら歌の道へ進んだらしい。ざっくばらんで楽しめる会を進めるようで継続する事にした。私の姉は芸大の声楽科を受験すべく勉強していたし、母は70歳ぐらいから晩年90過ぎまで大正琴の弾き語りを楽しんでいたから、私にもDNAはあるかな…と言う不確かなもとに始めます。お笑いください。
娘に勧められ280度cまで上がるオーブントースターを買った。中に入れて使うダッチ・オーブン風の鉄板をやっと手に入れたので使ってみました。じゃがいもとソーセージにオリーブ・オイルを絡め塩、胡椒にローズマリーで香り付け、280度cで15分トロり、ホッコリのじゃがいもといい具合にローストされたローズマリーが香ばしくて美味しかった。仕度だけして放り込めば熱々が出来上がるのですから…。40年近く使った鶏丸ごとローストできるオーブンを過日お払い箱にしたので、少し不便を感じていたのですが。鶏丸ごとは無理だが今の我が身にはちょうど良い。次はスコーンを作るようにと娘が勧めています。
大好きなムスカリが咲きました。ご覧のように草取りが嫌いなので植えっ放しのムスカリは育たない。今年は5.6球新しく植えました。ムスクはギリシャ語で麝香の事だそうです。香りが似ているので漢方薬として古来ヨーロッパでは使われていると言いますが香りが薄くなってきているらしい。青紫のムスカリを眺めているとヨーロッパへの旅への思いが募ってきます。
鮪のお刺身は脂が少なくても冷凍でない”びんちょう”とか”めじ”などの生鮪が好きでよく買います。千葉などに揚がるらしい。一昨日はそのお刺身のさくの形の良くないものを山盛りにして売っていました。佃煮には勿体無いぐらいの生鮪ですが調理用なので即佃煮としました。市販の佃煮は味が濃くてお高いし、いつもこうした物を見つけては自家製佃煮を作る。ぷりぷりの煮凝りもできてこれで200円で~す。
Mさんのご主人のお別れの会がありました。頚椎の手術をしてから二年余り不自由な生活を強いられついに息絶えてしまったご主人。穏やかな方でいつも励まされていました。親しかった友人、知人だけのお別れの会は皆が思い出を語り悲しいけれど穏かなご主人らしいお別れの会だった。早くに夫を亡くした私にはいつも「自由に遊んでいいんだよ、遊んでる?」と声をかけてくださった。
Mさんのお姉さまがお謡いになられた別れの謡曲がしみじみと心に迫り品格のあるお別れの会になりました。(飾られたお花は帰り際会葬者に分けられるが頂くのがいやでいつもパスしていたが、これも供養とお友達に促され初めて頂いて来た。お彼岸ですものね。)
Mさんのお姉さまがお謡いになられた別れの謡曲がしみじみと心に迫り品格のあるお別れの会になりました。(飾られたお花は帰り際会葬者に分けられるが頂くのがいやでいつもパスしていたが、これも供養とお友達に促され初めて頂いて来た。お彼岸ですものね。)
英会話塾で三年ほどご一緒したTさんが来期から一ランク上のクラスへ移るそうで私に自社製品をくださった。彼の言葉が私を泣かせました。「自分の母親と同世代なのにいろいろチャレンジし、何事も一生懸命でいつも感心していた。旅の話も面白かったし、僕たちの知らない会話が出てくるし、手術後はもう戻って来ないと思ったらまた頑張り始め…」とこれ以上ないお褒めのお言葉を頂き嬉しくて涙が出そうだった。Tさんは穏やな方で家庭を大切にし良き夫、お父さんであり立派な研究者…と私は娘にいつも話していました。知力体力満杯の会社では中間管理職の彼らに助けられて私は”This is a pen"を続けて来られた。本当に嬉しい彼の一言にモチベーションがあがり、もう少し頑張って生きて行こうと思った。でも穏やかな真摯なTさんとご一緒出来ない寂しい事です。"Good luck!"
四十年のお付き合い、私の夫が健在の時はそれぞれの家でポトラック・パーティーを楽しんだ事もありました。皆エンジニアの夫たちも気が合ってアルコールと共に話は盛り上がり、アカディミックな宴会はとても有意義なものでした。私たちも皆活力があり幸せな時でした。一週間前何か気になりご主人にお目にかかるのを急がなければと私の心がはやり仲間を誘って病院を訪ねたばかりでした。五月には初孫が生まれると楽しみにしていたご様子、しかし昨日ご逝去の知らせを受け私の感の鋭さに我ながら怖くなりました。悲しくて、悲しくて、悲しくて、悲しくて、悲しくて、そして寂しい。梅の木に鶯が四、五羽花を摘んでいる。
市場で生の蛸を買って来ました。グロテスクですね。でも…嘗て夫がお友達と釣りに行って小さな蛸を釣って来た事がある。その蛸の美味しかった事と言ったら…。そこで飛びついて買ってしまった。塩でもんでぬめりを取り茹でたがあの時の夫の蛸には新鮮さで負けたように思う。香りも柔らかさも夫の蛸に勝るものに出会った事がない。あの蛸は美味しかったと話題になるととても喜んだ夫を思い出します。蛸のカルパッチョ、苦く悲しい味だった。
製本教室の伊東からいらっしゃるSさんは珍しい海産物をいつも持ってきてくださる。先週は布海苔のお味噌汁を頂いた。磯の香りとプチプチした食感がとても美味しかった。幼い頃、母が着物を仕立て直す度に”洗い張り”をしていた。板状になった布海苔を溶かして薄い液を作り着物の布地を浸し、竹ひごのつっかえ棒を渡して干していた光景が眼に浮かびます。食べられるんだ…と今日初めて知ると同時に懐かしさが胸に込み上げてきた。
Mさんのご主人は頚椎の手術が元で数年不自由な生活を余儀なくされ入院されています。いつもしっかりしている彼女も時には気弱になり種々経験してきた私には胸の内をのぞかせる。何と慰めてあげようかと一緒に涙するのが精一杯の私です。今日はお友達数人とお見舞いに伺った。お痩せになっていたが綺麗なお顔をして全身のエネルギーを集結して笑顔を微かに見せてくださった。ご本人にしたら嬉しかったのか苦しかったのか…と煩悶してしまった。切なくて帰りにはPホテルのティー・ラウンジで気持のアップをさせてもらいました。歳を重ねれば世の常と申しても”衰える”と言う事は何と悲しい事でしょう。