Mrs.Uponwaterのブログ

日記です♪

加賀野菜 赤皮甘栗かぼちゃ

2017-09-30 16:03:10 | 日記
当市産の加賀野菜がJA朝市にあった。、打木(うつぎ)赤皮甘栗かぼちゃと言う。この地で加賀野菜を作ってみようと思ったお百姓さんに敬意を表して買って見ました。日本かぼちゃに似ていてねっとりして水分は多く爽やかな甘さ。最近はホクホクしたかぼちゃが好まれるらしく、私の好きな日本かぼちゃはなかなか見当たらない。野菜を食べていると言う感じが増してよかった。よくも神様はこんな美しい色のかぼちゃを造り賜うたと感心します。金沢市打木町の篤農家が西洋かぼちゃの”走り”から交配を重ねて育種したそうです。

戦う文豪とナチス・ドイツ 池内 紀(中公新書)

2017-09-28 10:31:12 | 日記
トーマス・マンの亡命日記は毎日書いて世界的事件をメーッセージとして世界へ発信することにあった。文豪トーマス・マンはユダヤ人、ナチスの迫害から逃れてアメリカやスイスへ亡命し、そこから反ナチズムの徹底したメッセージを送り続けていたと言う。彼はワーグナーの心酔者であったがヒトラーも美術のみに興味があったわけでなく、ワーグナーも好きで全盛期にはワーグナーの聖地バイロイト詣でなどもし(私は2012年雪に埋もれたワーグナー夫妻の墓詣でをしてきた)ワグナーの名曲がナチス・ドイツの政党のキャンペーン音楽になった事を我慢ならなかったと言っています。マンと言えばルキノ・ヴィスコンティ監督の”ヴェニスに死す”を思い出す。老作曲家のポーランド貴族の美少年への妖しくも切ない愛が、美しいヴェニスで気だるくもの憂げに描かれている特異な話で私は好き。マンは晩年まで美少年を愛する”密かな性癖”の持ち主であったそうです。カジノで会った舞踏家の無名だが美貌の青年はマンに控の間で胸骨に頬をうずめ、きつく抱きしめられその強さに驚いたと言う。マン80歳の時でした。

洋画家 栗原忠二

2017-09-22 22:23:35 | 日記
イギリスに焦がれターナーに憧れて大正期イギリスへ留学した洋画家が当市にいたなんて全く知らなかった。文化の恩恵が薄い県東部に移動美術館と称して数枚が県立美術館より貸し出される。其処で栗原忠二を知ったのです。彼はN高(当時はN中学だった)出身で我が家の娘たちの先輩と言うわけ。彼の憧れたウイリアム・ターナーはイギリスの風景画の大家で、私たちが在英中ターナーの描いた風景がそのまま残っている森や小川をよく訪ねたものです。同時代の洋画家、曾宮一念は美術学校(現在の藝大)在学中「栗原は装いまでターナーを真似、同級生は栗原ターナーと呼んでいた」と書き残しているそうです。”五年の昔しよりして夢に見し、けふテムズの月を見んとは”と詠み憧れの地に降り立った彼の胸の内は想像するに難くない。代表作”セントポール”やこの”ロンドン郊外”があると言う。

ゴーヤのポテトサラダ

2017-09-21 14:34:08 | お料理
「もう最後」と言って近所のおばあちゃんからゴーヤを頂いた。きんぴらは飽きてしまったので胡瓜のお高い今、ゴーヤをポテト・サラダに入れてみました。ポテトサラダと言ってもジャーマン・ポテト・サラダ。ゴーヤの薄切りをさっと湯がいて塩もみをしました。ほんのり苦くてツナ缶と合っていいものですね。おばあちゃんに味見に少し差し上げて「私が発明した」みたいな事を言ったら(本当はお友達から聞いた)「私も前からゴーヤをポテト・サラダに入れている」とのたまう。本当に偉い89歳です。

ターレガ・ホール

2017-09-18 17:25:00 | 日記
日本ギター専門学校の演奏会用ホールです。50人ぐらいの小さなホールですが山の中にあり、台風一過の今日は富士山が右手に左には沼津港が見えます。ギター用の演奏ホールなので音響は素晴らしくささやくような爪弾きも届きます。こうしたミニ・コンサートには立派なホールでしょう。客席の椅子が…情け無い。私の背骨にはしんどかった。
スペインの有名なギタリスト、フランシスコ・タレガ(1852-1909)から”ターレガ・ホール”。彼はスペインは東部のレバンテ出身で古くからキリスト教徒の町で史跡と伝統は住民の高潔さや芸術性としてただよっていた街だそうです。彼の曲はそうした背景から生まれたものが多く何時の日か”ラグリア(涙)”なんて弾いてみたいとおおそれた事を考えてしまった。

薔薇の花束を…

2017-09-18 16:53:22 | 日記
演奏活動再開を祝してささやかな薔薇の花束を贈りました。背骨にチタンを背負っているわが身、ままなら無い身体の不具合その時の気持は良く解ります。最近は花束をステージの裾でお渡しする事は良くない…とか無粋な慣わしがあるらしく、出口でお渡しできました。事務局でちっちゃな花の植木鉢を贈呈していただけで、誰も差し上げていない。こんな田舎の小さなホールでのコンサート、花束の一つぐらい差し上げても良いじゃありませんか。

ギター・ミニ・コンサート

2017-09-18 16:12:58 | 日記
ギターのH先生の先生、村上幸史さんの伊豆の”ターレガホール”でのミニ・コンサートに行った。私は孫弟子と言う事になる(笑ってください)。村上先生はフォーカル・ジストニアと言う脳機能障害から復活して活躍しています。精緻な練習の積み重ねが原因で脳に形成された異常な回路により生じる不随意な指の動きで演奏に支障をきたす、後天的な脳の機能障害と言う。34年間苦しんできたが3年前画期的な手術により完治し演奏活動を再開したそうです。バッハの無伴奏ヴァイオリン・ソナタやバーデン・パウエルの作品を聴きました。苦難を乗り越え再開した嬉しさをぐっと抑えた品のある弾き方でやはりクラシックギターはいいなあと思ったのです。

孫息子とお友達を”さわやか”へ

2017-09-17 08:27:39 | 日記
大学生の孫息子がお友達と”運転免許合宿”に当地へ来ています。近くにいる婆あが少し食事を潤してあげようとお寿司とお肉をご馳走しました。お肉は当県だけにチェーン店をしかも西部に多く東部には最近出店したばかりの”さわやか”へのリクエストです。自社ブランドのファームがオーストラリアにあり全て管理しているそうで、とてもリーズナブルで美味しいステーキやハンバーグを提供しています。昔からハンバーグなんて大嫌いの私がこのお店のものは大好き。付け合せの野菜も甘くて柔らかくてとっても美味しい。孫のお友達、Oさんも横浜の人、家庭の躾がしっかりしているらしく礼儀正しく好青年です。北欧の文化を勉強しているそうでフランス文学が好きと言う。やれITだロボットだと騒いでいる今、こんな情操豊かな青年もいるのだと頼もしく嬉しくなった。二人ともゆったりしていて、都会にありがちな”すれっからし”感がなくて気持ちが良かった。Good luck!

また…亮月 

2017-09-14 15:20:01 | 日記
気分の悪い製本教室のランチなんて蹴飛ばしてまた”亮月”へ寄りました。今日はお蕎麦の本当の美味しさが解る盛り蕎麦にしました。実際お店の横の畑でオナーが自ら作っているお蕎麦、殻を除き製粉そして捏ねて全ての工程をオーナー一人でこなしているのですから、これ程確かな事はありません。冷たい水で(富士山の伏流水)〆て食めば甘味があり、シコシコと腰は勿論、本当に美味しい。自然薯の揚げ物(海老もある)を選び優しい味の蕎麦羊羹のデザートがついています。

明治乙女物語 滝沢士郎(文藝春秋)

2017-09-13 16:24:07 | 日記
芥川龍之介の”舞踏会”を読んだ後で全くがっかりした。まるで芥川の”舞踏会”を下敷きにして森有礼や伊藤博文を登場させ今様のテロ事件を加えエンターテインメントに仕上げたと思う。下田のお吉まで出てきてね。またウイリアム・A・ボーンナムの「菊と扇子」まで絡め、全く芥川のものとは比べ物にならないが、芥川の「舞踏会」もどきの話は疑問です。会話も文章も軽軽でこれが2017年度の松本清張賞とは…?。時間がもったいなかったとつくづく思う。(途中で止めればいいんだけれど…下らない所を追求したくなって)