Mrs.Uponwaterのブログ

日記です♪

モンテレッジォ 小さな村の旅する本屋の物語 内田洋子著(方丈社)

2019-05-31 22:53:07 | 読書
イタリアのトスカーナ地方、山深い辺鄙な所に小さなモンテレッジォ村はある。これと言った産物もなく男たちは籠一杯の古本を担いでイタリア中を行商して歩いたと言うのです。1500年代彼らは本を愛し本を届ける事に情熱を注いだ。それで各地に書店が生まれ”本を読むと言う事”が広まったと言う。こんな小さな村で何故?と疑問を追った。始りはお札や聖なる暦の行商、後に版元の在庫や訳あり本、零落した名家、閉業した書店、閉鎖された修道院などから本をを丹念に集め、イタリアの隅々まで胆力と脚力で本を届けた。本は世の中の酸素だと村の子どもたちにも教えた。政治の変遷の影響も受け禁書とされた本もあり本の密売人と言われた事もあったが、彼らの情熱は止まる事がなかった。1953年村の本祭りで第一回”露天商賞”を設立、へミングウエイの”老人と海”だった。この流れは最近の日本の本屋大賞に続いたのかも?…と思う。本祭りに参加したある作家は”世の中に自分が信じるものを届けたい、村人にとってはそれは本だった。神より選ばれた人々さあ旅に出なさい。世界中に文化を届けるために”と言ったそうです。知らない事を知る喜び…これが私の読書の原点です。

そしてざくろサラダ

2019-05-26 10:01:25 | お料理
上等のアボガドを奢ってサラダにざくろをふんだんに振りかけました。ドレッシングはイタリアンとマンゴー・ドレッシングのミックス。オリーブオイル、塩、胡椒だけで良かったかも。それにしても品種登録をしてあると言うアボガドはさすが肉厚で美味しい。ざくろは種が小さくジューシー。またイスラエルの屋台の美味しいざくろジュースを思い出す。毎日”思い出”に生きているこの頃です。

ざくろ

2019-05-26 09:52:53 | 日記
チリのざくろです。あまりのピンクの美しさに値段も考えずに買ってしまった。こんな色のブラウス着たいなあ…とも考えながら…。(写真は腕が悪くて少し暗いがもっと明るいピンク)しかも遥かチリから来たと言うのに新鮮な事!いつか次女が持って来てくれたざくろが忘れられなくて。

ペンギンブックスが選んだ日本の名短編29 新潮社

2019-05-22 16:46:57 | 読書
ペンギンブックスはお馴染みイギリスの出版社。其処が選んだと言うので飛びついた、がしかしアメリカの翻訳家が選び、N賞を欲しがっている日本のあのM氏が介在してえっ!と思う短編集です。M氏は小説は全く読まなかったと言う。ある若い作家のAさんも全く古典は読まない。今と言う時点しか注視していないとテレビである大学の先生が評していた。29の短編の中には三島の”憂国”、永井荷風の”監獄署の裏”"芥川龍之介の"大地震"や"金将軍”など表現は細やかで言葉に重さがある。出版社はもう少し日本文学に精通した人に選ばせるべきだったと思う、ペンギンブックスと言う冠をつけるならば。唯単なる短編集でいいのでは…。”名”ではない。福袋を開けるような感覚で読んで…とM氏も言っているが当然でしょう。まあ個人的嗜好もあるのですが、河野多恵子の”箱の中”はたった4頁の超短編、でもうまいなあ…と感心してしまった。

グリンピースの甘煮

2019-05-21 11:06:52 | お料理
グリンピースのハイ・シーズン。近所の(と言っても車で10分)お百姓さんの所へ朝一番に行って買ってきます。今採ったばかりの新鮮さですから色も綺麗に仕上がり美味しいのです。さっと塩水で茹で、出汁にお砂糖お醤油少々で2,3分煮て火を止め味を含ませます。薄味のやさしい見た目にも美しい煮豆。でも…父が収穫したえんどう豆を母が今にも崩れそうな茶色(お醤油を多く使うからですね)に甘辛く煮て、よく食卓にのった遥か彼方の食卓風景も今となれば懐かしい。

グリンピースご飯 2019

2019-05-19 15:03:25 | お料理
季節になりました。夫と長女が大好きなグリンピースご飯。お米の四分の一をもち米にするので美味しさが増します。よくあるレシピはお米と一緒に豆も入れて炊きますが、グリンピースの色を綺麗なグリーンにするには、まずお豆だけ塩水でさっと茹でる。その汁をご飯を炊く時入れて、お豆はご飯が炊き上がった時に入れてご飯とまぜる。すると綺麗なグリーンのお豆になる。
夫が大好きだったグリンピースご飯、DNAは長女に伝わり嬉しいけれど胸がまた痛むひとときです。

猫と藤田嗣治 (株)エクスナレッジ

2019-05-17 15:12:31 | 読書
藤田嗣治は愛猫家だったんですね、初めて知りました。乳白色の透き通るような裸婦や目尻のしっかりした少女の絵ばかりだと思っていたら当時のパリの風俗を描いた裸婦像とは路線の違った絵も描いている。でも必ず猫が何処かに潜んでいる。猫を最後に入れて絵を締めているそうです。長女が生まれた時夫は藤田嗣治の少女像のプリントを買って来て「こんな子になったらいいね」と、暫く居間に飾ってあった。フランスを愛しフランス人になりフランスの土となった彼が生前自ら手がけたランスの教会にも行って見たいとずっと考えていましたが。

母のアマリリス

2019-05-15 13:24:46 | 日記
余りにもタイミング良く母の日に今年は立派にアマリリスが花開いた。これは母のアマリリスです。夫は私の実家の近くの(株)Kの研究所に勤めていました。車で出かける時は必ず実家へ寄り、独り暮らしの母の様子を覗いてくれた。母の身長に合う杖を注文して買ってくれたり、話相手になったり…その帰りに母から貰ってきたアマリリスです。庭の隅に植えて放って置いたのに。何か二人が天から言いたいのかなあ~と考えてしまった。懐かしいが胸が痛くなる思い出です。

母の日カード

2019-05-12 08:50:54 | 日記
エレクトリック母の日カードが届きました。アーティスティック・センス抜群のRちゃんが作ってくれたそうです。二人がT保育園へ通園している頃の写真です。兄妹仲良く母親の迎えを待っている。周りはもう暗い。可愛いいけれど可哀想…とこの写真を見るたびに不憫に思っていたが、先日これは中華祭りに行って園の屋上で撮ったと聞いて安堵しました。二人はもう大学生、先日兄妹でディズニーランドへ遊びに行ったそうです。仲良しは変わらなく、兄は優しく妹は賢く気兼ねなく楽しんだと話していました。この二人が私の今の生き甲斐。そしてM家の宝物。
プレゼントは私が雨傘を所望したら、六本木ヒルズの手作り傘屋に持ち手から全て希望に添って作り上げてくれる…を頼んでくれたそうで待っていてと言うことです。楽しみだなあ~そして有難う。

賢いシリウス

2019-05-08 13:22:34 | 日記
数日一緒に暮らした私にも彼はお尻を寄せて愛情を示してくる。朝一番に起きて彼をハウスから出して餌を与える役をしましたから。いくつか芸を孫たちが仕込んだそうです。よくあるピストルの”ドン”をすると倒れる。鼻の上に一粒の餌をのせ”Go!"と言えば餌を上に飛ばして口に入れるなど…。
”stay here" " go" "no" "house"も良く解る。そして日本語の”散歩”や”行く”に敏感で"散歩”などと言えば私でもさっと首をまわしてじっと眼を見つめる。面白くて何回も言ってみたら娘にシリウスが可哀想だから止めてと言われてしまった。
我がリビングの床は絨毯張りなのでシリウスがやって来る時は専用のカーペット(私ガメキシコで買って来た綿の敷物)を敷く事にしているが、ルーンバを走らせたらシリウスの毛が一握りも出てくる…驚きました。娘は出かける時、盲導犬協会でフランス製のシャンプーで綺麗に洗ってきたと言っていますが。