一見真っ黒ですが、良く見ると羽は茶色、イスラエルムクドリです。
写真の階段側面は2000年以上前のオリジナルと言っています。もともとこの要塞は紀元前100年頃大司祭が地形を利用して要塞を造り、その後ヘロデ王が補強増築し造った豪華な宮殿跡なのです。貯水槽、食料庫、サウナ風呂など長期の籠城にも耐えられるように造られていたのです。
台形の赤い肌をむき出している自然の要塞、マサダの要塞。紀元70年、ローマ軍に追い詰められ最後に残ったユダヤ人900人余りが此処に籠城したのです。抵抗は２年余りも続き異教徒に辱めを受けるよりと、最後にとった彼等の行動は自決でした。まず家長が家族を殺し残った男性同士がくじ引きをして殺しあって行った。そのくじ引きがスレートの欠けらで作ってあった。何と悲しくも彼等の誇りに満ちた行動だったのでしょう。しかし、どうしても殺す事が出来なかった母子が生存したらしい。二度とこうした悲劇を起こさないように兵役の入隊時「No more Masada」を今でも語り継いでいるそうです。
ユダヤ教の規律、乳製品と肉類は一緒に食卓にのせない。この朝の食事、ご覧のようにヨーグルトがあります。ですからハムなどは見当たりません。鶏や牛肉のあるときのケーキのクリームは？そうです、植物性のホイップクリームでバターも使っていませんから、酷はないが、ダイエットのケーキです。しかし甘い！ここにも、もやしのサラダがあります。
この旅で初めて眼にした死海です。はるか彼方の山並みはヨルダン。水面がドロッとした感じです。近年、死海も干ばつになっていて死海を守るプロジェクトをたて上げ、パイプラインで地中海の水を入れるプランなどが出ているそうです。
信者が洗礼を受けていました。なにやらお祈りをして、洗礼者に額を押され後ろ向きで水の中にざぼ～んと倒れています。こわ～いなんて言ったらいけないでしょうね。白衣は横のお店で売っていました。
イエス・キリストが洗礼を受けたヨルダン川に立ち寄りました。あまり大きな川ではない。上の木の茂み辺りはイエスがヨハネから洗礼を受けた雰囲気を彷彿とさせませんか？勿論場所は確定できていない。ゴラン高原に端を発し途中ガリラヤ湖となって死海へ注ぐ。乾燥地帯の貴重な水資源だそうです。