長女の家族の一員、盲導犬育成のためのお父さん犬、ボランティアをしています。おとなしくて賢くて一年に数回我が家に来るだけだけれど、私にも親しみを込めてお尻をつけてくる。日本語を理解するようになり”行く”と言う言葉に神経質になるそうです。(彼はイギリス生まれ)今日は娘の手作りのコートを着て散歩です。
デザートはご覧の通りです。ヨーグルトムース、ベリーのゼリー、キュウイのシャーベット。デザートとコーヒーを頂いて湧水コースが終わります。近隣に富士山の湧き水があり国道一号線を渡ると忽然と現れる。一日100万立方富士山の雨水や雪解け水が溶岩流に浸透しその先端から湧き出ています。稀有な自然で大切に保護され私たちは上下水道に使っています。
メインは箱根西麓牛ロースステーキのグリエ。お肉は柔らかくてとろとろ、しかしソースが邪魔をしています。お腹がいっぱいになりすぎてお肉の味が解らない。いいお肉だから塩、胡椒だけで頂きたかった。地場産では最高だと思う。都会の華やかさはないけれど、地場産を使いよく考えられている手作りのフレンチ・コースだと思う。天国の夫がご馳走してくれたのですが、孫たちが大喜びだったから夫も喜んでいた事でしょう。
次は本日の鮮魚、シェフお任せの調理法で…。鯛の香草焼き、いかすみの網添え。鯛は勿論脂がのっていて美味しい、いかすみの網が憎い取り合わせで聞かなければ何か解らなかった。いかすみは旨味があってパリパリ、鯛と一緒に口に入れ楽しい一皿です。素材はフレッシュで面白く考えてある。これが私の好きな田舎のホテルのフレンチ、山あり海ありの当市ですから。
次はオードブル二種。まずフォアグラの無花果ソース添え。二切れのフォワグラとソースのデザインが素敵で呻ってしまった。無花果のソースがフォアグラの旨みをしつこくなく変えています。次女が持ち込んだ”ドン・ぺり”が美味しい事!う~ん美味しい、美味しい。田舎のホテル、”ドン・ペリ”に目を白黒させていました。
夜は娘二家族と田舎のホテルのフランス料理のテーブルを囲みました。孫たちも大人になり一応のフランス料理を食べさせてあげたいと思いました。田舎といっても地場産のフレッシュな材料で素敵に料理するシェフがいます。まずアミューズ、カリフラワーのムース、キャビア添えです。野菜のカリフラワーが…と思えるほどほんのりと甘く滑らか、次のお料理の期待が大きくなります。
あんなに恋しかった夫が逝ってもう十七回忌、悲しいかな遠くの人となりました。娘たちが”野崎伊佐夫”というアーティストのお花を贈ってくれました。世田谷にお店があり10種類ものお花が落ち着いた組み合わせでアレンジされています。直径60cm余りある大きな花束なのにぴんぴんで届くのですから、世の中便利になったものです。目的が目的ですから地味でいいのですが寂しくなる。もっとパッと華やかにイギリス風のテイストが欲しかったと寡婦は贅沢を言っています。でも毎朝眺めて癒されています。
月一度のお喋り会を”天丼を食べる会”にしました。そして今月はKさんのお宅です。何処で生活しているのか解らないくらい綺麗です。Mさんはご主人の具合が悪くMさんを慰めると言う趣旨もあったのですが、肝心要のMさんは来られません。Kさんが立派な箸休めを作ってくださり立派な懐石料理になりました。ワンコインのお鮨屋さんの天丼なのに…。そういえば海老三本の天丼で水曜日、テイクアウト専門のサービスランチだったのですが、海老二本、魚一枚となりおつゆも少ししかかかっていない。もう終わりかな…と思う。(商売って人気がでてくるとこうなるのですからね)この日は皆さん老後のかなり現実的な話が聞こえてきて、如何しましょう?