見積もりを数社から取って、ガスを供給しているT社に仕事を信頼して頼みました。威厳のないレンジになってしまって情けないが、またこれで頑張ばろうと思う。カナダ人の英語の先生に「34年も使った」と話したら、「これからまた34年使えるね」と言うので「No,no」と言ったら外国の慣習から言うと「Thank you」と言わなければいけないそうです。困ったわね?「ドバッと、ドバイ」の海外旅行の宣伝フレーズに興味があったけれどそれを少し彼方へ置いてニュー・ガス・レンジとなりました。
此処はリコー三愛グループの創始者の別荘”清恵荘”でその後会社の保養所として使用されていた庭園です。紅葉が美しいと聞いて製本仲間と見て来ました。熱海市の山麓の谷間、1万2000平方m余りの人工に造られた庭園ですが、渓流の自然を生かし110種余りの樹木や200余種の草花が四季折々に楽しめるそうです。此処では樹木や草木などの生態系機能の調査や研究をしていて、研究者の育成や助成も行っていると言う。「野外樹木はコミニュケーションを取っているか」なんて言うユニークな研究を早稲田大学のM先生が電磁波を流して調べたら、お互いに樹木は根の部分で住み分けをしていて決して絡んでいないと言う事が解ったそうです。面白いですね。庭園は春の桜、つつじの時と秋の紅葉に一般開放しています。日が翳り始め燃えるような紅葉とはいかなかったが控えめなグラディーションが美しい。
35年も働いたガス・レンジを取り替えることになった。一見綺麗でしょ?しかし一方のコンロの自動点火は働かず、オーブンはスイッチの抓みが破損、魚焼き器は上部の網板破損と我慢出来なくなりました。家を建てた時レンジとオーブンの一体型に憧れて備えたが、今回廃棄に大変手間がかかる。しかし立派に我が家の健康と幸せの一端を担ってくれました。子供たちが家にいた頃はオーブンの活躍はめざましく、特に直径20cm余りあるシフォンケーキを頻繁に焼いたものです。大きなキャセロールのグラタンや煮込み、スペアリブのローストやホール・ローストチキンなど…懐かしい思い出ばかりです。レンジとオーブンの一体型は将来面倒になると言われた事が今現実になっています。悲しい~。
製本教室の一年に一度の展示会が先日A市図書館で開かれました。メンバーは女性6名男性4名の10名ぐらい。男性は皆さんリタイア組で嘗ては錚々たる面々です。博学で素晴らしい方ばかり…勉強させて貰っています。私もお世話になって十数年、今では最も好きな趣味の一つとなっている。最近はもっぱら海外旅行記の編纂をして世界でたった一冊の本を作っています。私のコーナーを引き立たせるべくつるし雛も動員しました。私の最大のお宝は結婚前夫から貰った手紙80通余りを綴った冊子でしょうか。もう化石となっていますが…お笑いください。
美酒にまつわるミステリー選集です。フランスをまだ引きずっていて、また筆頭著者ロアルト・ダールが眼に入り読んでみた。彼の筆致は軽妙洒脱でブラック・ユーモアに富、夫は好きだった。イギリスではペーパー・バックスを何冊か買い読んでいました。”ワイン通の復讐”の中のジョーン・エイケンの”マーマレード・ワイン”が面白かった。不思議な力を持つユニークなワインを自家醸造し、この特製ワインで恐ろしい運命の罠に落ちる。楽園と思った森の中の一軒家で意気投合したワインの作り手であり、医師でもある男に夢心地の中で両足を切断されてしまう…というサイコホラー。もう一つ良かったのは英国ミステリー作家のクリスチアナ・ブランドの”未亡人に乾杯”夫を殺したい三人の夫人が繰り広げるドラマ、ユーモアあふれる会話、混戦劇の末三人でシャンパン、ヴーヴ・クリコ(未亡人クリコと言う名のシャンパン)で乾杯とお洒落で面白かった。幸運(?)にも彼女たちは未亡人になったのでした。この夏ヴーヴ・クリコを娘が持って来ました。上品で美味しかった。
6時間も早い解禁です。いえ~い! 近くのお酒の卸し屋さんから朝10時に手に入れた。今年は香りが強く味もヌヴォーにしては濃い感じです。今夏の太陽の恵みが大だったからかも。でもやはりフランスのカオールの黒ワインとサン・テミリオンで頂いたワインはいろいろなスパイスがミックスされた大人の深い美味しさがあって忘れられない。ヌヴォーは優しい乙女の感じでよいのですね。フランスでセップ茸の濃縮スープを買って来たので、そのスパゲッティです。しかしトマト・ソースなどに香りとして加えるものらしい、そのままソースとして使うのはもったいない…と気がついた。花のような香りがするスパゲッティ、しかしイタリアとフランスではちょっと合わないわね。フランスに拘れば良かった。失敗です。
BSで良い映画を観た。ロンドンの小さな古い長期滞在型のホテルが舞台で、老婦人と作家志望の青年の暖かい交流を描いた映画です。愛する夫に先立たれ、今までは子供のため夫のために生きてきたしかしこれからは「自分のために生きる」と言ってホテル生活を始めるが、一見裕福な人たちの老人ホームの様。路上で転んだ時優しく介抱し助けた青年が作家志望の彼。身内と理解し得ない二人がお互いに支え合っている様はほのぼのとします。老婦人は「あなたは私を明るくする係」と言う裏のないこんなに素敵な青年がいるのかしら…と思うくらい。気品のある老婦人と清らかな心を持つ優しい青年とが人生の終末の侘しさを美しいものにしていて涙がでた。”覚悟は出来ているの、もうずっと前から”と言う老婦人の言葉が忘れられない。老婦人サラを演じたのはローレンス・オリヴィエの夫人だそう。さて、私を”明るくする係”は何処にいるのでしょう…?
ご存知の通り今や危機に貧しています。当地はうなぎは養殖していないが、富士山の湧水で泥を吐かせているため美味しい蒲焼になり有名です。太っ腹のKさんが仲間三人にご馳走して下さった。歴史のあるうなぎ屋さん”S”と”うなY”は都会の観光客に乗っ取られ、私たち市民は近辺のうなぎ屋さんを開拓しています。Kさんが連れて行ってくださった”うなS”は郊外にあり広々とした店内で蒲焼はふわふわ、口の中で融けてしまう。たれの甘辛さも丁度良く、薬味の山椒がフレッシュでシトラスの香りがして驚いた。かび臭いマーケットの瓶詰めしか知らなかったから。舌にピリッときて何とも心地よい。立派なセットをご馳走になり少し皺がのびたかも。美味しかったあ!しばらくお茶漬けで過ごせそうです。Kさん(アベノミクスで潤ったそう)に感謝感激です。有難う。
N大前の銀杏並木が綺麗です。今年は暖かい日が続いたので一斉に黄葉するのではなく、芽吹きの時より少し弱い緑が混在してこの時季にしては変わった美しさがあります。200mはある並木です。この並木の外れで先日、当地を舞台にした訳の解らないテレビ・ドラマの撮影をしていました。田舎ですが美しい所のたくさんあるM市、もっとまともなドラマの舞台にして欲しいとつくづく感じています。
フランスの美しい小さな村巡りの旅の途中、カオールで世界遺産ヴァラントレ橋を観光した。カオールは黒ワインが有名でタンニンが多いが苦くなく酷のあるスパイシーな個性的なワインをランチで頂いた。ライトな赤ワインしか知らなかった私にとって(大げさです)衝撃的。橋の近くにはワインショップもあり買えば良かったと(既に過重で持って帰る事が出来ないのに)後悔しました。帰国して次女がインターネットでみつけ届きました。コレステロールや血圧を下げ、ポリフェノールも多い…と聞くと嬉しくなる。でもワインって夢のあるものだから、そんな婆くさい事考えないで味わいたい。