Mrs.Uponwaterのブログ

日記です♪

48年前の匂い

2016-03-28 11:17:55 | 日記
娘のベビー毛布が戸棚から出て来た。初めての子どもを授かり夫は大喜びでこのベビー毛布を買って来た。二人の娘が使っておおよそ半世紀が経っていますが、毛も擦れていなくて柔らかくふわふわ。さすが良い物好きの夫の買い物です。早速自宅クリーニングをしたが、仄かに赤ちゃんの匂い懐かしい母乳の匂いがして来ます(??)。しばし花冷えからたくさんの思い出とともに私を包んでくれることでしょう。

季節はずれのポインセチア

2016-03-27 09:30:38 | 日記
昨年の暮れに車のお店から貰って来たポインセチア、クリスマスには小さいながらも存在感があって、やはりクリスマスの必須のカラーがリビングを彩りました。さて如何した事か、もう桜に季節は移っているのに見事にまだ頑張っています。勿論肥料は適度にやり手をかけた。あまりの頑張りを称えてもう一度ステージに…と思いました。

鈴虫炒飯 又吉直樹 田中象雨著(幻冬舎)

2016-03-26 15:18:36 | 日記
芥川賞受賞後の第二作目が待たれる”火花”の又吉直樹、彼の作った奇想天外の四字熟語を新進気鋭の書道家が描きました。今やライブで”書”も共演するほど若者にも浸透し始めた”書”です。又吉もドンチャン騒ぎのライブで田中象雨の書に出会い、書が最も輝いていて虜になりこの本の出版になったそうです。表題の”鈴虫炒飯”は鈴虫の鳴き声のように美しい音が響く炒飯で転じて「何よりも内容を求める」と言うのです。美味しいぱらぱらの炒飯を作っている時、お鍋とお玉の擦れ合う音を鈴虫と表現し”鈴虫炒飯”かなあと私は思ったのですが。彼の想像が逞しく飛躍しすぎて面白くない四字熟語もあり、田中象雨の書に負うところが大きいかも。彼は確かに”言葉の人”(朝日新聞天声人語より)だけれど消化不良の一冊。

バベットの晩餐会 シェフ、バベット

2016-03-23 15:21:36 | 日記
監督牧師(つまり姉妹の父親)の百年祭の祝宴を自分の手に任せて欲しいと言うマダム・バベット・エルサン。フランスの富くじで当たった一万フランを全て使う事に決めていた。姉妹には皆のために使ったのではなく自分のために使ったと伝える。「私は優れた芸術家なのです」ときっぱりと言い、パリに帰るお金はもう無いと話す。物質的な潤いはなくても精神の崇高美は時代や国境を越えても胸に迫るものだとつくづく感じた。

バベットの晩餐会 デザート

2016-03-23 14:29:06 | 日記
デザートはラム酒風味サヴァン。見事なクグロフにラム酒を振りかけてドライ・フルーツが飾ってあるサヴァラン。若かりし頃、自己流でお菓子作りに夢中になりこの位のクグロフは作った事がある。さてバベットは誰だったのでしょう?招待を受けたただ一人の将軍が、かつてパリで行った事のある有名レストラン”カフェ・アングレ”のシェフである事を明かします。年老いた信者たちは心身ともに癒され「神に感謝を」と牧師館を後にする。
原作者のアイザック・デェネーセンはデンマークの作家で「アフリカの日々」も書いているが語り口が静かで心に残る本です。それは”愛と悲しみの果て”として映画化されている。メリル・ストリープとロバート・レッドフォードと言う豪華な組み合わせ、彼らもきらきら輝いていた…私も若かった。

バベットの晩餐会 1987年デンマーク映画 

2016-03-22 09:21:46 | 日記
20年以上前テレビでこの映画をみて大好きになった。勿論テープに撮り原作も読んだ。私の心の中に大切にあったその”バベットの晩餐会”を先日またテレビで見る機会があった。19世紀のユトランド、片田舎の牧師館に住む姉妹の熱い信仰に生きている姿。パリコミューンに追われ突然やって来た家政婦バベットの宝くじにより開かれた晩餐会が質素を旨とし、信仰に生きている田舎の年老いた信者につかの間の幸せを与える。美味しいディナーに思わず言葉を出したくなる人々は、はっと思い直し「神のために祈りましょう」と言う。全編を光と影が覆い静かに流れる物語は本当に心を打つ。亀のスープから始まってキャビアのパンケーキ載せ、鶉のフォアグラ詰めパイケース、シャンパンはヴーヴ・クリコ(同じ種類を飲んだ事がある!)と華やかであるはずのディナーが粛々と進められ、村の人々の心が温かくなっていく。

ロマネスコ・カリフラワー

2016-03-20 10:36:39 | お料理
最近は何処でも見られるカリフラワーの一種。黄緑が美しくていつか良く観察してみたいと思っていた。手ごろなものをJA朝市で見つけました。神は何と手の込んだ美しいものを創り給うたと感心します。ロマネスコはイタリアの呼び名で16世紀には栽培されていたそうです。あぶらな科で未成熟の蕾を食べるわけ。つぼみが規則正しい螺旋を描いて円錐形を成している…如何にしてこんな幾何学的な植物が出来るのでしょう。見れば見るほど神秘的で美しい野菜です。茹でてサラダにしたがつぶつぶの食感が面白い。