そういや昔は無意識日記でM1の感想をつらつら書いたこともあったなとふと回顧したので今年は書いてみるか。サクッとね。
一年で一番笑った。すごく面白かったです。
10組とも面白くて、2015年に出てたらどの組も優勝できたんじゃない?
特に三組決戦のレベルが物凄く高くてね。アベレージでいえば過去全20回でも屈指じゃなかろうか。見せ算する馬鹿(愛すべき、だけどね!)も居なかったし。正直昨夜の笑いの量ならどれが優勝でもおかしくなかったんだけど、一本目との手法の差、コンビとしてのポテンシャルまで考慮に入れれば令和ロマン優勝は妥当だわね。おめでとう。バッテリィズも真空ジェシカも、笑いの量だけなら遜色なかったわ。あんたらならまた決勝の舞台に立てるわよ。
でもあたしがいちばん笑ったのはいつも通りトム・ブラウンでな! 腹抱えて笑った。そして彼らの評価を高く出来ないのは理解してるので順位に不満は無い。二本目見たかったけどね。それはエバーズもだけど(彼ら来年優勝候補だろうに出る気あるのかな?)。
トム・ブラウンの芸風ってほぼジャルジャルと同じなのよね。松本人志の言をそのまま引用すると「曲よね」ってことで。音楽なのよネタの作りが。ジャルジャルは歌詞付きのポップスで、トムブラウンは前衛ジャズだけど。動機を反復しながら変奏・延伸していって最終的に主題を構成するという組み立てはまさに音楽の手法そのもの。あれを突き詰めていくとたとえばベートーベンの「運命」みたいなことになるのよね。「ダダダダーン」の4音をこれでもかとこねくり回しながらカタルシスまで到達するあの手法よね。まぁあそこまで複雑じゃないけど(M-1は4分しかないしな)、単なる音楽、まぁリズムネタと言っても良いタイプなので、ジャルジャルとトムブラウンは小さなこどもにもウケる。予備知識要らないからな。ああいうの好きなのよ私。結局音楽好きなだけか。まぁそんなだからしゃべくり漫才日本一の舞台には相応しくないタイプだわな。理解してる。
音楽といえばヤーレンズが石川さゆりと坂本冬美が被るっていうあるあるネタを仕込んできてたけど、M-1のお客さんは歌謡曲や演歌とは距離があったみたいで、あれで大ウケした私とは温度差があったな。こちらは音楽ネタとはいえ事前知識が要るので(ゲバラ・ちぇっ!とかもねw)客観的な評価としては下がるね。ゲラゲラ笑っといて酷いですが。
この温度差が世代差なのか、音楽に対する関心の薄さや世間的な扱いの低さによるものか、ってのはちっとだけ考えちゃったな。少し寂しさを感じてみてもよかったんだけど、次から次へと笑わされたもんだから全部流されちゃった。
ああもっと語りたいけどまぁこんなとこで。あ、早田ひなはテレビ映えするね。全身ショットが少なかったの勿体なかったな。あれでCM1〜2本オファー来るんじゃない? 期待してます。(来年の全日本選手権も!)
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