”農”と言える!?

元・食推おばさんのソムリエ日記

温室メロンの水やり

2015-08-08 09:33:03 | 野菜

先日、袋井市の農政勉強会に参加し、

メロンの温室を見学させていただきました。

  

こちらの温室は10棟(約410坪)。

ご家族4人で作業されています。

 

 

  

今、一番大変な作業は、水やり。

今は、人の手で水やりを行っています。

一人で水やりをすると、約3時間半かかります。

朝7時~10時過ぎまでは、水やりに時間を取られますが、

最初に水やりをしたメロンは、だんだん土が乾いてきますので、

正午には、もう2度目の水やりが必要となります。

 

  

今後、温室を建て替える際に、

チューブによる自動灌水装置の導入を考えているとのこと。

  

チューブ灌水で水やりを行ったメロンは

玉が大きく育つのだそうです。

  

  

しかし、チューブ灌水も、以前は問題がありました。

チューブ灌水で水やりを行ったメロンは、

人の手によって水やりをしたメロンに比べると、

収穫後、食べ頃のタイミングが早くきてしまうのだそうです。

 

また、いくら玉が大きく育つとは言っても、

大きくなり過ぎれば、味は大味になってしまいます。

  

 

現在は、チューブ灌水のシステムも改良され、

食べ頃のタイミングも、

大きさも糖度も安定してきているのだそうです。

 

  

  

チューブ灌水やコンピュータ制御のシステムを導入しても、

細かい部分は人の叡智と技術が作り上げていきます。

温室メロンは、静岡県が誇る「農芸品」ですね。

 

コメント
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