地元の農林水産物の魅力を伝える時は、その農産物にまつわる
1 土地の物語
2 人の物語
3 動・植物の物語
を伝えていくことが大切と教えていただきました。
その中で、
「浜松は鰻の養殖と自動車工業が盛んな地域ですが、
この二つには浜松の養蚕業が大きく関わっています。
それが、鰻のエサとなっていたからです。」
というお話を伺ったのです。
養蚕といえば、カイコですよね。
養蚕の何が鰻のエサとなっていたのか、ピンとこないまま
時間だけが過ぎて行きました。
で、先日、NHKのサラメシという番組を見ていたら、
養蚕業で働く人たちが取り上げられ、
やっと、「養蚕→鰻」、「養蚕→自動車」の関係がわかりました。
絹糸を取るために繭(まゆ)を茹でると、
中からカイコのさなぎが出てきます。
このさなぎが鰻のエサに使われ、浜松は鰻の養殖が盛んになりました。
一方、絹糸から織物を織る「織機」を製造していたのが、
鈴木式織機製作所です。
同製作所はその後、鈴木式織機株式会社へ改組し、
織機関連の発明から、四輪自動車開発を提案し、
現在のスズキ株式会社となりました。
つまり、浜松を代表する鰻と自動車は、
カイコというキーワードでつながっていたのです。
【写真は、大好きな八百徳のお櫃鰻茶漬け 画像お借りしました】
今度(いつになるかわからないけど)、鰻を食べる時は、
養蚕業が盛んだった頃の浜松に思いを馳せながら、
味わっていただきたいと思います。