遠州地方ではお盆の頃になると、
必ずこのお花が店頭に並びます。
ミソハギと言います。
お盆の13日から3日間だけ、お供えとして使われるのだそうです。
農産物直売所の入り口には、
ミソハギ専用コーナーが設けられるほど・・・。
一枚目の写真を見てもおわかりのように、
葉の先端がまっすぐに切られています。
私は、このシャキーンと切られた葉は、
ミソハギの葉だと思い込んでいたのです。
そして、どうしてこんなふうに切られるのか、
不思議でたまりませんでした。
昨夜、ご近所のミヤコさんのお宅に伺った時、
もう7時近くだというのに、作業小屋に灯りがついていました。
そこには、大量のミソハギが!!
今日の出荷に間に合わせるために、
ミヤコさんはせっせとミソハギセットを作っていました。
そして、ずっと謎だった「シャキーン葉」は、
ミソハギの葉ではなく、
茅(かや)の葉だということを教えていただきました。
茅の葉は細長く、先端が鋭いので、
先を切って、ミソハギと長さを揃えるのだそうです。
【ミヤコさん作 ミソハギセット】
そして、ミソハギの意味は、
「禊(みそ)ぎのハギ」だということも初めて知りました。
花穂に水を含ませて、お清めに使うのだそうです。
ミソハギの花は、繊細でもろく、ぽろぽろと落ちていきますが、
その姿はとても涼しげで、
見ているだけで、身が清められる気がします。