片麻痺との二人三脚

孤独に甘えず、後ろ振り向かず、希望失わず、唯前進あるのみ!

機能全廃、麻痺足首の回復を目指す「起立台」、アキレス腱の硬直緩和を期待!

2012-10-24 08:55:20 | 「リハビリ」

 冷え込み予報に冬用パジャマ着用、今朝は放射冷却もあって今秋一番の寒さ、1階玄関から外周散歩へ出掛けたのは6:30分。
                 

 天候は絶好の秋晴れに戻り、清々しい気分、国道176号線から、リハビリ病院へ、左折入場した北向き登り道路は駐車場へ至る歩行コース。

               
 西側は個人住宅が広がり、犬を連れての散歩の人が往来、道路沿いの垣根に従って、清涼な朝の空気を満喫しながらウオーキングを楽しむ。
 途中スレ違った顔馴染みのご婦人は5周目と微笑んで居られ、歩行能力は私の3倍はありそうで到底追いつけない。
 数日前、全員リハビリ終了後の、PT理学療法室の「起立台」並びにOT作業療法室」の「雑巾掛け台”麻痺肘を動かす”」の個人使用を申請していたところ、昨夕から使用が許可される。
                
 午後5時に、トレーニング室へ降りるとPT・OTによる患者さんとの1対1のリハビリは終了して、先生方は周囲に設置されたパソコンへ入力作業に取り組んで居られる。
              

 恐らく、医師のカルテに匹敵する、療法士診断書と思われるが午前9時~午後5時まで担当した患者7~8人分をメモ無しで打ち込まれるのは大変な事務作業と推察する。
 「起立台」は足首の角度は3段階設定、一人しゃがみ込んで器械の設定修正、これも個人能力で可能かどうかテストを受けている。
 右手をバーに託し、右足を側盤へ乗せてから麻痺左足を持ち上げ側盤面にセット、フニャフニャの足を好位置に軟着地するのが大仕事。
 幾度か修正を加え据え置く、右足の踵は着地を確認できるが、感覚的には、左足踵と側盤面との間には隙間を意識する。
 邪魔しているのは左足首が直角に曲がってくれない、器具へ直立姿勢のまま、右足を上げて、左足に体重を移動して強制的にアキレス腱・頚骨筋を伸ばして自己矯正する。
 両足踵の着地を確認、姿勢を正す、平常の前傾姿勢が災いするのか頭が頭部接着部分に合ってくれない。
 可能な限り顎を引いて10分間姿勢維持に努める。
 水曜日は入浴日、所定時間より30分早い、10時スタッフの声掛けで贅沢に朝入浴、全身・頭髪の石鹸洗いの後、広々した浴槽で開放気分を堪能する。
 スタッフに、片麻痺患者の3週間入院許可は、麻痺部位のストレッチ・医師・看護師の検診・見守りつきの入浴等は「ホテル住まい」に匹敵すると冗談が飛び出す。
 風呂上りベッドに寝転んでいると心地よい眠気に誘われウトウト、OT(作業療法士)M先生の呼びかけ声で、「ハっ」と目が覚める。
 ベッドに横座りの姿勢でストレッチ、座り姿勢ながら麻痺左腕の「大円筋」を巧みな手技で揉みほぐし、左右上下に円運動、痛みも感じられず快適な気分。
 下肢筋肉は歩行姿勢は、「分銅回し」ながらも毎日の外出で不充分とはいえ関連筋肉を「曲げたり」・「伸ばしたり」しているが上肢筋肉はダラリと降ろしたままで全く運動していない。
 「曲げる」・「伸ばす」は脳内指示を伝える運動神経で制御、「脳卒中」で死滅した運動神経細胞は「伸ばす」指示を出さないのでドンドン曲がっていき、手足を歪な形に変形せしめる。
 発症後9年経過するも、歪な形に変形していないことを喜び、現状を維持するためにもOT(作業療法士)は欠かせない必須リハビリテーション。
 2階作業療法室にて、器具を使っての「雑巾掛け」を行ってから、「小ペグ」の移動作業、M先生は「肩の力を抜いて」とは言わないで、肩に力が入らないように巧妙に麻痺手を支え、肘を伸ばし親指・人差し指が絶妙なタイミングで開くように誘導される。
開いた感覚を瞬間に感じ、「摘み」・「放す」の成功体験を何度も繰り返す。多くを語らないM先生の指導方針は、私の肩に力が入る癖を見抜き、初めに肩周辺筋肉を柔軟にしてから、「摘み作業」の成功イメージを繰り返し、指先に覚えさせていると思う。

 

 



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