入院15日目の起床は5:30分、薄雲が空を覆い、隙間から青空が広がる、好天気が予想される爽やかな夜明け・・・。
毎朝の行事となった散歩に1階へ降り立つ。
玄関口から敷地左側に設けられている駐車場迄の勾配スロープを爪先が引っかからないよう慎重に降る。
敷石に腰を下ろして一服、上空の雲は影を潜め、深い秋空を想わす澄んだ青空が心を落ち着かせてくれる。
今回の入院、家族・周囲の仲間からご支援を頂き、2週間の「ボトックス治療」に専念出来た事に感謝する。
3回目のリハビリ入院許可いただいた「関西リハビリテーション病院」、お世話になった医師・看護師・介護士・OT・PT先生方のご縁に報いる位の画期的な機能回復を示すことの出来ない患者の有様で、今回も退院することになった。
「左上肢・下肢機能全廃」の体には日々の自主リハビリが最重要課題ながら数年に1回は、「脳卒中」後遺症改善に急速進歩する「脳神経外科」の新機軸機能回復訓練を受診させていただくのは有難い事で、自分は果報者と感謝する。
受付ロビーに戻り、2階へ昇る会談で、左手に杖を持ち、右手は手摺に軽く触れ、一歩毎の昇降を2回繰り返す。
9:40分 PT理学療法 Y先生「ボトックス最終評価」の最終日、2階廊下の手摺側で左、右片手の「フアンクショナルリーチ」測定検査。
右は健足で支えるのでマヅマヅながら、左は装具つけた麻痺足で支えることは至極難作業、入院初日検査では数㌢が「18センチ」に改善され、大いに満足する。
最後の理学療法実技は左手に杖の階段昇降⇒館外一周コース。
Y先生に介助支援いただきながら帰宅後のストレッチについて提言いただく、1、ベッドを利用して左・右足伸ばし、2、起立台に乗って左・右ふくらはぎ柔軟、3、手摺を握って左・右交互にアキレス腱伸ばし等。
担当両先生は強制的には言われないが「帰宅後の自主トレーニング」継続如何が「ボトックス治療」の成果を生み出すかにかかっていることを肝に命ずる。
14:40~15:40分 OT作業療法 ボトックス最終評価最終日、担当T先生2階理学療法室にてSAKAI<簡易上肢機能検査器>を使用してスピードと達成個数を評価するテスト開始。
初めは健側右手を使用して次に麻痺側左手を使って「摘まむ」・「移動する」単純な動作運動、成功しなくても2分間は挑戦を続けるルールと途中での失敗は元に戻ってのスタートになる。恐らく右手を最初に使うのは麻痺手にイメージを与えることが目的だろう。
「掴む」・「移動する」運動作業はイメージのみに集中して始める。
ブロック大・小ピン・金属硬貨・大豆位の金属球は一つも摘まむことが出来ず、フラストレーションがたまり体中から汗が噴き出してくる。
最終評価点は6点、事前検査は2点、低い獲得点数とはいえ、効率的には3倍進歩した結果に満足する。
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